
「日本最東端といえば根室市の納沙布岬ですが、知床半島の東側には、さらに北東へ延びる海岸線があります。その先にあるのが、羅臼町の相泊地区です。」
相泊は一般の車が行ける道路の終点で、ここから先には知床岬へ続く険しい海岸線が広がっています。
羅臼町相泊地区は海岸沿いの自然を間近に感じ、まさに知床の最果てといえる場所です。
訪れる際は道路状況や天候を確認し、無理のない計画を立てましょう。
日本最北東突端地とは?
知床半島東側で一般車両が行ける道路の終点が、羅臼町の相泊です。
相泊から先には車道がなく、知床岬へ向かう海岸線が続いています。
一般に『日本最北東突端地』として紹介される場所を訪れる場合も、相泊が車で行ける終点となります。
羅臼町内から道道87号知床公園羅臼線を北上し終点の相泊までは約24㎞です。
相泊の漁港があって道道をまっすぐ進むと「相泊橋」があります。
相泊橋の手前に「この先行き止まり」「キケン道なし」の看板が立っていて車はそこまでしか行けません。
相泊橋のすぐ手前の右側(キケン道なしの看板前)に無料の駐車場があり、5台〜7台程度の車が駐車できます。
止めれないときには漁港にとめることもできます。
日本最北東突端地の碑
「日本最北東突端地」の標柱(碑)は、相泊漁港入り口の左手にある建物にあります。
相泊橋から80mほどの所で小型ボート・クルーズの看板がある建物です。
木彫りの熊のトーテムポールに立てかけられる感じで立っています。
見落としがちなので相泊橋の駐車場に車を止めてから、徒歩で戻ったほうが記念撮影などもゆっくりできるでしょう。
「日本最北東突端地の標柱」
相泊から先に広がる知床
相泊橋から先には車道はありません。
橋を渡った所に「ヒグマ高密度生息地」「漁業活動へ配慮を」「すべて自己責任」「とっていいのは写真だけ」と書かれた看板が立っています。
漁師の番屋が点々とありコンブ漁がおこなわれています。
漁師さんは、小舟で行き来しています。
付近を散策するときには漁師さんの許可を得るようにしましょう。
相泊から先は知床の最果て
相泊から先には、知床岬へ続く海岸線があります。
ただし、一般的な登山道や遊歩道が整備されているわけではありません。
まるでロッククライミングのように岩壁を超えたり巨岩エリアや岩壁では、岩にへばりつくように横へ、時には縦へ移動しながら進む場所もあります。
満潮時には完全に水没する場所も、潮が引いていても大きな岩礁を飛びながら進むなど、考えるだけで大変そうな行程になります。
知床岬までの海岸線を歩く場合は、経験者でも複数日にわたる行程になります
何よりも相泊から先はどこでヒグマに遭っても不思議でない所、ヒグマ対策はもちろんのこと、潮の満ち引きや岩場への対応など、十分な知識と経験が必要になります。
知床岬は一般的な観光気分で気軽に楽しめる場所ではありません。
知床の最果てを楽しむならクルーズがおすすめ
知床クルーズは、「羅臼」と「ウトロ」の2つがあります。
それぞれ特徴が大きく異なるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。
簡単にいうと、
羅臼は「野生動物観察」、ウトロは「知床半島の断崖・滝・ヒグマ・知床岬などの景観」です。
羅臼側では、根室海峡でシャチ、マッコウクジラ、イルカなどの野生動物を観察できるクルーズが4月下旬から10月中旬にかけて開催されています。
ウトロ側では知床半島の断崖絶壁や流れる滝、野生のヒグマなどを海から望みながら突端の知床岬を往復するクルーズが人気です。
一般の人が知床岬に向かうのはハードルが高いです。
無理をしないで船の上から楽しむのが知床流です。
日本最北東突端地から見渡せる国後島と根室海峡の絶景
日本最北東突端地周辺では、根室海峡の雄大な景色を楽しめます。
天候に恵まれれば、海の向こうに国後島を望めることもあります。
知床の山々と広い海がつくる景観は、都市部では味わえないスケールです。
ただし、天候によって見え方が大きく変わるため、絶景を楽しむなら晴れた日を狙いたいところです。
アクセス・道路状況
羅臼町から相泊までの道路は段々と交通量も減りたまに対向車とすれ違うくらいになります。
ナビを設定して向かいましょう。
羅臼市街地を離れると、途中にコンビニや飲食店などはほとんどありません。
飲み物や食料などは市街地で準備しましょう。
ガソリンスタンドも少なく18時~18時半で営業が終了しますので、残量を確認して走行しましょう。
知床は手つかずの大自然が残る地形的理由から、携帯電話の電波が届かない「圏外」エリアが多くありますので電波状況にも注意が必要です。
また、国内の電話は圏外でつながらないのにロシアの電波を拾ってしまうことがあります。
知床に行くときにはローミングオフ設定しておくと安心です。
相泊まで続く道道87号線のルートと道の駅からのアクセス
相泊方面へ向かう際は、知床半島東側を走る道道87号線を利用します。
知床峠方面から回り込むルートではなく、羅臼市街地から海岸沿いを進むのが基本です。
途中には「道の駅 知床・らうす」もあるため、出発前に休憩や情報収集をしておくと安心です。
相泊まで距離があるため、時間に余裕を持って向かいましょう。
相泊までの道路状況と車で向かう際の注意点
相泊へ向かう道路は、一般的な市街地の道路とは環境が異なります。
海岸沿いを走る区間もあるため、天候や路面状況には注意が必要です。
特に雨や霧などで視界が悪いときは、速度を落として慎重に運転しましょう。
出発前に最新の道路情報を確認しておくと、より安心して移動できます。
冬季は、積雪や路面状況により通行止めになることがある
知床半島の東側は、冬になると積雪や路面凍結の影響を大きく受けます。
相泊方面へ向かう道路も冬季は吹雪や積雪などにより、通行規制が行われることがあります。
冬に訪れる場合は事前確認が欠かせません。
「冬でも行ける」と考えて出発するのは避け、道路管理者などの最新情報を確認しましょう。
日本最北東突端地を訪れたら相泊温泉へ

「相泊温泉」
相泊温泉は羅臼町の相泊港の手前、道路から階段を下りた先の石浜にあります。
目の前には根室海峡が広がり、朝日や国後島を眺めながら、海のすぐそばに湧く温泉を楽しめます。
羅臼町によると、明治32年に発見されたとされ、日本最北東端にある温泉として紹介されています。
もともとは地元漁師の公衆浴場として大切に使われてきた温泉です。
相泊温泉は一年中利用できるわけではありません。
2026年は5月28日から9月9日までの入浴することができますが、天候などによってはシーズン中でも入れないこともあります。
訪れる前に最新の入浴情報を確認し、利用できる時期や条件を把握しておきましょう。
6月下旬から8月末(日程は要問い合わせ)には浴槽を囲う屋根付きの小屋が掛けられ、脱衣所と浴槽が男女別になります。
小屋がかかる前の期間は、脱衣所も男女の区別もない完全な野天風呂です。
期間中でも高波の影響で小屋を撤去する場合もありますので注意が必要です。
利用期間中でも、清掃や天候、海の状況などによって利用できない場合があります。
その場合は、温泉へ下りる階段の手前に看板が設置されますので、現地で確認しましょう。
相泊温泉は海岸にあるため、天候の影響を受けやすい温泉です。
実際に2025年には時化によって浴槽が土砂に埋まり、その年度の利用予定期間が終了しました。
「現地まで行けば必ず入れる」とは考えず、当日の状況を確認することが大切です。
相泊温泉は、無料で入浴できます。
自然の中にある温泉だからこそ、周囲への配慮が欠かせません。
現地の案内に従い、ゴミを残さないことはもちろん、地域の方やほかの利用者の迷惑にならないようにしましょう。
入浴条件や利用方法が変更される場合もあるため、事前に羅臼町の最新情報を確認してから訪れるのがおすすめです。
周辺スポット
「日本最北東突端地」相泊周辺には知床の大自然を身近に感じられるスポットが数多くあります。
相泊港で知床の海と国後島を眺める
相泊港では、知床半島の東側に広がる海を身近に感じられます。
天気が良ければ、根室海峡の先に国後島を望むこともできます。
日本最北東突端地を訪れた際は、周辺の景色を楽しむ場所として立ち寄ってみるのもおすすめです。
セセキ温泉で知床ならではの海辺の温泉を楽しむ
セセキ温泉は、相泊温泉と同じく海岸にある野趣あふれる温泉です。
海と一体になったような景色を眺めながら、知床ならではの温泉を楽しめます。
ただし、潮の満ち引きや天候などの影響を受けるため、訪問前に利用状況を確認しておきましょう。
セセキの滝<
セセキ温泉から羅臼に向かい300mほど行くと道路の右に突然現れる珍しい滝が「セセキの滝」です。
落差30メートル以上の滝は海へ向かって勢いよく流れ落ちます。
まとめ
日本最北東突端地は、相泊から先に広がる知床の雄大な自然を感じられるエリアです。
訪れる際は、道路状況や天候を事前に確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。
相泊温泉やセセキ温泉などの周辺スポットも合わせて巡れば、知床ならではの景色と自然をより深く楽しめます。
無理のない計画を立てて、知床の最果てならではの魅力をゆっくり味わってみてください。
👉知床は宿が少なく、特に夏・紅葉シーズンはすぐ満室になりますので、
早めの予約がおすすめです
