
北海道に住む動物たちからのお願い
北海道を旅するとき、草むらからひょっこりキツネが顔を出したり。
エゾ鹿が群れで道路を横断、エゾリスが木の上になど野生動物と遭遇する場面が良くあります。
知床半島では、ヒグマまで見ることがありますから大自然とともに動物たちもそこで暮らしています。
キツネとかリスを見ると可愛くて、ついつい何か食べさせてあげたいなあなんて考える人も多いでしょう。
でもその行為は動物のためにはなりません。
「餌付け」は、しないでください!!
人からエサをもらったり、ごみの放置などで人間の食べ物の味を覚えた野生動物は、自分でエサをとることをしなくなってしまいます。
その味に執着して、人に近づく危険なクマになってしまいます。
実際、近年ヒグマが住宅地で人を襲ってけが人が出たこともあります。
このようになると駆除の対象になってしまいますので、動物期待も可哀そうなことになります。
また、人からエサをもらうために道路に出て、自動車に轢かれるなどの交通事故にも遭いやすくなります。
動物たちのためにも、野生動物にエサは与えないでください!!
北海道に住む動物
北海道には、可愛い野生動物がたくさんいます。
北海道にしかいない動物をご紹介します。
ヒグマ

日本には、ツキノワグマとヒグマの2種類の熊が生息していますが、北海道に住んでいるのはヒグマです。
ヒグマは、ツキノワグマより大きくどう猛だといわれています。
大きさは、メスで約1.5m、オスは2mですから立つと人間より大きい・・・その大きな動物が両手を上げて迫ってきたら、考えただけで恐ろしいですね。
重さは、メスで100㎏から200㎏、オスだと150㎏から400㎏だといいますが、生まれた時はわずか400gまさに小さく生んで大きく育てるです。
春、3月から5月、ヒグマは冬眠の穴から出てきます。
オス、子供のいないメス、子グマを産んだメスの順だと言われています。
5月から7月繁殖期に入りますのでオスはメスを求めて広い範囲を動き回ります。
小グマは、1歳から2歳くらいまで母熊と一緒に行動します。
この間にエサの捕獲方法などを学ぶんですね。
8月から9月になると山の食べ物がだんだん少なくなるので、農作物の被害が出ます。
札幌では、民家の畑、果物などが食べられるという事が良くあります。
10月になると冬眠の準備のため山の木の実などをたくさん食べます。
12月には、冬眠に入ります。
冬眠も子供を産んだ母グマは、完全に寝ていないことが分かり冬なのに穴から出てきて人が襲われるという事故もありました。

ゆめ
皆さん、山でハイキングをしていて、もしクマに遭遇したらどうしましょう?
逃げる・走る・大きな音を出す・戦う・・・
考えるといろいろ出てくると思いますが、実は、この時クマもびっくりしているのです。
ですから、ゆっくり両腕をあげて振りながらクマに静かに話しかける。
そうして後ずさりしながらクマとの間に木などの障害物を作る、撃退スプレーがあれば準備するのがいいそうですが実際の所はびっくりして立ちすくむのが普通でしょう。
普通のクマは、ここで逃げていくそうです。
でも、絶対走って逃げるのはやめましょう!!
ヒグマは、動くものに反応しますので走ると追ってくる習性があります。
ヒグマは、時速60㎞で走れるそうですからどう頑張っても勝てないでしょう。

ゆめ
クマと出会わないようにするため、誰かがいるんだよ~~とクマに教えてあげることも大事です。
ヒグマが生息している山に入る時は、なるべく一人で行動しない。
大きな声では増しながら歩く。ラジオを鳴らす。鈴などを鳴らす。
音で、クマに知らせることも大事です。
きたきつね

大きな耳に太いしっぽ、最近では、北海道日本ハムファイターズのきつねダンスで一躍人気者になりましたね。
私の家にも冬の間は、明け方近くにキツネが来ます。
雪に残る足跡が4本足なのに真っ直ぐなのできつねだとわかります。
キツネは情の深い動物で、春に子供を3匹から6匹産み夏の終わり小ギツネが独立していくまで、実に良く面倒を見ます。
初夏には、親子連れ立って歩く姿をよく見かけます。
きたきつねは、頭の良い動物で冬の足跡も、巣の近くに行くと乱れたり、後戻りして追う者の目をくらまします。
巣には、いくつもの出入り口を作り、一方がふさがれてもほかの出口から逃げれるようにしているのです。
昔からキツネは人をだますとか化かされるとかいわれますが、これはキツネの頭の良さから来たのではないでしょうか?
野鼠やウサギなどの餌をとる時には、自分が傷ついているように倒れたり転げまわったりしれ、相手が安心して近づいてきたところを仕留めるというずる賢さがあります。
※ただ可愛いだけでなくエキノコックスを媒介しますので、ふんなど触らないように注意が必要です。
エゾリス

北海道平地では、亜高山帯までの森林で見られます。
体長約25cm、体重約350gほどの小型の哺乳類で、毛の色は、夏は茶色を帯びた灰色やこげ茶色等で冬は灰褐色となります。
春は朝から活動し、夏は日出から日没まで、秋は昼、冬は朝に活動することが多いです。
冬眠はしないで真冬でも活動するため、林を走るリスの姿もよく見られます。
エゾリスは、秋になると餌の少ない冬に備えて木の実等を地面に埋めておきます。
雪が降っても根雪を50~60cmも掘って潜り、貯蔵した餌を探し出すことができます。
自分の体重の3分の1の重さのものも、口にくわえて運ぶことができます。
口いっぱいに木の実をほおばるエゾリスは、とっても愛くるしくてかわいいですね。
シマエナガ

まあるくて、コロコロして真っ白・数年前からとっても人気のある可愛い鳥シマエナガです。
シマエナガは、「雪の妖精」ともいわれ日本では北海道にしか棲んでいない鳥です。
体長は、10㎝から14㎝重さ10gとスズメより小柄な鳥で餌を探したり、天敵(カラス・蛇など)から身を守るため飛び回るので見つけるのが難しいです。
5羽から10羽で群れで生活しているのでぜひ見つけてみたい鳥ですね。
丹頂鶴

北海道東部の湿原を中心に分布している鳥です。
全長140cm、体重10kg前後で、国内の野鳥では最も大型の鳥です。
羽毛は白い部分と黒い部分からなり、首筋は黒く赤い頭頂部が特徴です。
飛ぶ姿は純白で美しく北海道の鳥として指定されています。
開拓以前の北海道にはいたるところに湿地があり、タンチョウはそれほどめずらしい鳥ではなかったようです。
しかし、明治時代に本州から開拓民が入ってくると、湿地は農地に変わり、また、狩猟規制がなかったために乱獲され、ほんの20~30年の間にタンチョウはその姿を消しました。
1924年、釧路湿原にわずかに残っていたタンチョウは、10数羽。
翌年、この地域は禁猟区となり国の保護政策が始まりました。
1935年には国の天然記念物に指定され、1952年に「釧路のタンチョウ」として繁殖地も含めて特別天然記念物に指定。
1967年には、地域を定めず種として特別天然記念物に指定され保護されています。
越冬期には、そのほとんどが釧路地方に飛来し2018年には、約1,650羽が確認されています。
世界の総個体数は3,050羽とされいますので、その半数以上が北海道に生育していることになります。
冬は、餌やりなどの保護活動も行われています。
ナキウサギ

「氷河時代の遺物」「生きた化石」とも呼ばれる、北海道にしかいない小動物です。
見た目はネズミに似ていますが上あごの前歯(門歯)の裏側にも歯がついていて歯が二重になっているのでウサギの仲間です。
1万年前以上前の氷河期に、シベリヤ大陸から北海道に渡ってきたと考えられています。
この頃は氷河が発達して海面が下がり、大陸と北海道は陸続きになっていました。
氷河期が終わった後は、氷が溶けて海水面が上昇し、北海道は再び島になりました。
ナキウサギは涼しい山岳地帯に生き残りました。
ナキウサギの生息地は、北海道の中央部に限られていて、北見山地、大雪山系、日高山脈、夕張山地などの標高の高い山に多く見られます。
ガレ場といわれる大小の岩が積み重なったところで鳴く可愛い姿が見られるそうです。
エゾ鹿

道内を車で歩くと、よくエゾ鹿の群れに出くわすことがあります。
牧草地で草を食べていたり、時には道路を横断・飛び出しなどもあり、鹿と衝突事故などの話もよく聞きます。
エゾシカは、北海道のみに生息するニホンジカの亜種で、本州に生育する二ホンジカより体が大きくオスは、体調190㎝重さ150㎏くらいの大きさになることもあり。見た目の可愛さと相反して、車の近くに寄ってくるとその大きさにビックリします。
エゾ鹿は、群れで行動しますから出会った時は、1匹だけ行き過ぎてもまだいると判断した方がいいでしょう。
明治初期には、乱獲・大雪などで絶滅寸前にまで数が減ったことがありましたが、今では数も増え道内至る所に生息しています。
野草・どんぐりなどを食べますが食べるものが少なくなると牧草地の草・農作物・木の芽・樹木の皮など草食系の動物ですが・1日5㎏くらいの餌を食べます。
数が増えると段々と被害額も増え深刻な問題になっています。
平成26年(2014年)3月に制定した「北海道エゾシカ対策推進条例」に基づき、 捕獲等による個体数の管理、捕獲個体の有効活用推進など計画的にエゾ鹿対策が行われ、捕獲された鹿はジビエ料理として人気があります。

ゆめ
では、皆さん準備はよろしいでしょうか?
準備が出来ましたら出発いたします。
発車オーライ!!

「詳しい情報は個別でもお伝えできます。
是非、あたなの旅先や、目的を添えて
ゆめへアドバイスのリクエストをください。
一生懸命にお答えします。」
ゆめ menkoi.yume@gmail.com
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