
「羅臼湖」は知床半島の中央にある知西別岳の麓にある、知床半島最大の湖です。
この湖は、以前は知る人ぞ知るといった幻の湖と言われていましたが、現在は登山道が整備されトレッキングを楽しむことができます。
でも、
「バスで行けるの?」
「どんな服装で行ったらいいの?」
「熊は出ないの?」
このように、初めて羅臼湖のトレッキングをする方は、アクセスや服装、熊対策などに悩む方も多いでしょう。
羅臼湖トレッキングは、知床の大自然を身近に感じられるアクティビティです。
初心者でも挑戦しやすい一方で、熊対策やアクセス方法など事前に知っておきたい点もあります。
たとえば、羅臼湖歩道には常設トイレがありません。携帯トイレの持参が必要です。
この記事では、羅臼湖の魅力や楽しみ方をわかりやすくご紹介します。
2025年8月に羅臼岳で発生したヒグマ人身事故により、現在、知床連山の登山道、および羅臼湖歩道は閉鎖しています。
知床ヒグマ対策連絡会議では、2026年7月からの利用再開を目指し、再発防止対策を準備しています。(各登山口閉鎖解除は7月5日を予定)
羅臼湖とは?知床の秘境と呼ばれる絶景スポットの魅力
羅臼湖は知床半島の山あいにある、周囲約4kmの自然豊かな湖です。
周りは、熊が生息する森に囲まれているため、かつては地元の人々でもなかなかたどり着けない幻の湖と呼ばれていました。
しかし現在は登山道が整備され、羅臼湖までにある4つの沼を巡りながらトレッキングをすることができます。
羅臼湖は標高600m~700mの亜高山帯で、本州だと1,500〜2,500m付近の高山にあたります。
周辺には原生林や湿原が広がり、夏には多くの可憐な高山植物の花々が咲きます。
また例年7月上旬までは、残雪と花とのコントラストを堪能できるという、他では味わえないここだけの景色を楽しめます。
トレッキングをしながら景色を堪能できるため、観光だけでは味わえない魅力があります。
四季ごとに異なる表情を見せる点も人気の理由です。
羅臼湖が知床の秘境と呼ばれている理由
羅臼湖は気軽に車で立ち寄れる観光地ではなく、トレッキングをしてたどり着く場所です。
周辺には人工物が少なく、知床の原始的な自然が色濃く残されています。
静かな空間の中で森や湿原が広がる景色は、日常とは違う特別な雰囲気を感じられます。
こうした環境から、知床の秘境と呼ばれています。
羅臼湖で見られる四季ごとの絶景と自然の魅力
羅臼湖では季節によって異なる景色を楽しめます。
| 季節 | 景色 |
| 春(6月~7月) | 雪解けと新緑: 雪が徐々に解け始め、 水芭蕉などの春の植物が一斉に芽吹きます。 |
| 夏(7月~8月) | 高山植物の楽園: チングルマやエゾコザクラなど、 本州の高山帯に相当する多様な高山植物が咲き誇ります。 |
| 秋 (9月下旬~10月) |
鮮やかな紅葉: ダケカンバやナナカマドが赤や黄色に染まり、 知床連山の山並みとともに水面に映り込みます。 |
| 冬(11月~5月) | 長い冬の眠り: 降雪に伴い「知床横断道路」が冬季通行止めに 入ると同時に、羅臼湖一帯も深い雪に閉ざされ、 春までは羅臼湖にも行けません。 |
羅臼湖展望スポットで楽しめる景色
羅臼湖周辺には景色を楽しめる展望ポイントがあります。
天気が良い日には湖と周囲の山々が美しく広がり、開放感のある景色を楽しめます。
風が穏やかな日には湖面に山が映り込むこともあります。
自然が作り出す絶景をゆっくり眺められる時間は大きな魅力です。
羅臼湖トレッキングのベストシーズンはいつ?
羅臼湖トレッキングは、季節によって見える景色が変わります。
- 6月 は残雪と新緑
まだ雪が残る白銀の風景と、雪解けとともに顔を出すミズバショウやチングルマなど貴重な高山植物とのコントラストが絶景を生み出します。 - 7月〜8月は高山植物
気温が上がり、湿原の植物が青々と茂る季節です。緑豊かな深い自然を満喫できます。 - 9月下旬〜10月は紅葉
知床峠周辺からダケカンバの黄色やハイマツの緑が鮮やかに色づき、山全体が美しい秋の装いに包まれます。
ベストシーズンは、6月から9月までの気候が穏やかな夏季です。
羅臼湖トレッキングは初心者でも行ける?難易度や所要時間を解説
羅臼湖トレッキングは、登山経験が少ない方でも挑戦しやすいコースとして知られています。
ただし、知床の自然環境ならではの特徴もあるため、事前準備は欠かせません。
歩きやすさだけでなく、天候や足元の状況も確認しておくことが大切です。
「羅臼湖」トレッキングコース

初心者向けのトレッキングコースとして整備されているから
羅臼湖のコースは多くの人が利用しやすいよう整備されています。
木道が設置されている場所もあり、進む方向も比較的わかりやすい環境です。
登山経験が少ない方でも自然を楽しみながら歩きやすいコースといえます。
急な登山道が少なく比較的歩きやすいルートだから
急な上り坂が続く本格的な登山道ではないため、比較的歩きやすいルートですが、一部に岩場やアップダウンや木をまたぐ場所があります。
大きな高低差ではないので、ゆっくり自分のペースで進みやすい特徴があります。
景色を楽しみながら歩きたい方にも向いています。
羅臼湖トレッキングはこんな人におすすめ
- 普段から散歩やウォーキングをしている人
- 登山初心者
- 知床の自然を気軽に体験したい人
逆に注意が必要な人
- 長時間歩くのが苦手
- 足元が悪い場所が苦手
- 雨の日の歩行に不安がある人
往復の所要時間が半日程度で計画しやすいから
羅臼湖トレッキングは日帰りでも楽しみやすいコースです。
登山道は入り口から羅臼湖まで片道3km、往復約3時間の道のりです。
一般的には往復で半日程度を目安に計画されることが多くあります。
旅行中のスケジュールにも組み込みやすい点が魅力です。
ぬかるみや悪路が多く体力以外の負担もあるから
歩きやすいコースといわれますが、ぬかるみが多い場所もあります。
雨の後は地面が滑りやすくなることも少なくありません。
体力だけでなく足元への負担も考えて準備することが大切です。
天候によって体感難易度が大きく変わるから
知床は天候が変わりやすい地域です。
晴れていても急に風が強くなったり気温が下がったりすることがあります。
当日の天候によって歩きやすさが大きく変わるため注意しましょう。
羅臼湖トレッキングの服装と持ち物は?長靴が必要な理由も紹介
羅臼湖を安全に楽しむためには服装選びも重要です。
歩きやすさだけではなく、防寒や防水対策も意識して準備しておきましょう。
自然環境に合わせた装備が快適なトレッキングにつながります。
羅臼湖トレッキングの服装
羅臼湖までの登山道は、ぬかるむので長靴が必須です。
スニーカーは滑りやすく怪我の恐れがあるのでやめましょう。
| 服装 重ね着(羅臼湖は寒暖差が激しいため脱ぎ着できる服装が良い) 長袖・長ズボン(虫・ケガ防止) 速乾素材(歩くと知らないうちに汗をかくことがある) 帽子(日差し対策) 長靴(ぬかるみが多いので滑らない長靴) |
羅臼湖トレッキングの持ち物
小さな準備でも快適さが大きく変わります。
きちんと準備することが大事です。
| 羅臼湖トレッキングの持ち物 ザックor リュック(両手を空けて安全に歩くため) 虫除け(山は虫が多い) 雨具は上下のレインウエア(しっかり防水できて動きやすい) 飲み物(甘味料のはいっていない水・お茶) ※ヒグマは甘い飲み物食べ物の匂いに強く引き寄せられます。 熊鈴・熊撃退スプレー(ヒグマ対策) 防水ケースやジッパー付き袋(悪天候の時スマホや貴重品を入れる) |
羅臼湖で熊に遭遇しないために知っておきたい対策と注意点
羅臼湖周辺は豊かな自然が広がる一方で、ヒグマの生息地でもあります。
安全にトレッキングを楽しむためには、事前の熊対策が重要です。
基本的なルールを知り、落ち着いて行動することを心がけましょう。
高山植物の保護とヒグマ対策のため「羅臼湖ルール」を守る
羅臼湖(知床半島)周辺は高密度なヒグマの生息地です。
羅臼湖のトレッキングでは、貴重な高山植物の保護とヒグマ対策のため、「」という厳格な利用ルールが定められています。
「ぬかるみを避けて植物を踏み荒らさない(必ず長靴を着用し、道の真ん中を歩く)」ことと、「ヒグマ対策(熊スプレーや鈴の携行)」の2点が非常に重要です。
「」を確認して遵守しましょう。
熊鈴などで人の存在を知らせること
熊との遭遇を避けるためには、人の存在を知らせることが大切です。
熊鈴を身につけることで歩行中の音を周囲に伝えられます。
突然近距離で遭遇するリスクを減らすことにつながります。
早朝や夕方など熊が活動しやすい時間帯を避けること
熊は早朝や夕方に活動が活発になることがあります。
そのため、明るい時間帯に行動するほうが安心です。
時間に余裕を持った計画を立てるようにしましょう。
食べ物やゴミを放置しないこと
食べ物のにおいは熊を引き寄せる原因になる場合があります。
食事後のゴミや食べ残しは必ず持ち帰りましょう。
自然環境を守るためにも大切な行動です。
一人歩きを避けて複数人で行動すること
一人よりも複数人で歩くほうが人の存在を伝えやすくなります。
万が一のトラブル時にも助け合えるため安心感があります。
安全面を考えるとグループ行動がおすすめです。
熊の目撃情報を事前に確認しておくこと
出発前には知床自然センターなどで、最新の熊目撃情報を確認しておきましょう。
状況によっては注意喚起や利用制限が出る場合もあります。
安全なトレッキングのために事前確認は欠かせません。
ヒグマを見つけた場合は近づかず、写真撮影のために距離を縮めないようにしましょう。
羅臼湖へのアクセス方法は?車・バス利用時の行き方をわかりやすく解説
羅臼湖へ向かう方法は主に車とバスがあります。
旅行スタイルに合わせて移動方法を選ぶと計画しやすくなります。
事前に道路状況も確認しておくと安心です。
車で羅臼湖へ向かう場合の基本ルート
車を利用する場合は知床横断道路を利用して向かうルートが一般的です。
羅臼側やウトロ側からアクセスできます。
観光地を巡りながら移動しやすい点も車の魅力です。
知床峠を利用する際に知っておきたい注意点
知床峠は標高が高く、天候の影響を受けやすい道路です。
霧が発生して視界が悪くなる場合もあります。
運転時は速度に注意しながら安全運転を心がけましょう。
バス利用で羅臼湖へアクセスする方法
公共交通機関を利用する場合は知床方面の路線バスを利用します。
運行本数が多くない時期もあるため、事前に時刻表を確認することが大切です。
帰りの時間も確認しておくと安心です。
駐車場や羅臼湖入口周辺の情報を確認する
羅臼湖歩道入口には専用駐車場はありません。
多くの人は知床峠駐車場を利用し、徒歩またはバスでアクセスします。
まず、羅臼湖歩道の入口はちょっとわかりにくいです。
知床横断道路沿いにあるガードレールの末端から入ります。
少し下に降りた所に案内看板や携帯トイレ回収ボックスがあります。
余裕を持って到着できるよう計画しておきましょう。
通行規制や道路状況を事前に確認することが大切
知床エリアでは天候などの影響で通行規制が行われる場合があります。
出発前に道路情報を確認しておくと予定変更にも対応しやすくなります。
安全で快適な移動につながります。
知床横断道路の開通期間
羅臼湖歩道の入口は知床横断道路沿いにあります。
知床横断道路は例年4月下旬〜11月上旬のみ通行可能で、冬期間は閉鎖されます。
羅臼湖トレッキングをより安全に楽しむためのポイント
羅臼湖トレッキングは美しい景色を楽しめる一方で、自然環境への備えも大切です。
無理のない行動を心がけることで、安心して知床の魅力を満喫できます。
事前準備をしっかり行い、安全第一で楽しみましょう。
天気予報と現地の気象情報を確認すること
知床周辺は天候が変化しやすい地域です。
出発時に晴れていても急に雨や強風になる場合があります。
当日の気象情報まで確認しておくと安心です。
時間に余裕を持ったトレッキング計画を立てること
景色を見たり休憩したりすると予定より時間がかかることがあります。
余裕を持ったスケジュールなら焦らず行動できます。
帰りの時間も考えて計画しましょう。
体調が悪い日は無理に出発しないこと
体調が万全でない状態では思わぬ事故につながる可能性があります。
疲れや体の不調を感じる場合は無理を避けることが大切です。
安全を優先して判断しましょう。
ルートから外れず案内表示に従って行動すること
自然の中では道を見失いやすい場所もあります。
決められたルートから外れず、案内表示を確認しながら進みましょう。
安全面だけでなく自然保護にもつながります。
安全のためにガイドツアーを利用すること
初めて訪れる場合はガイドツアーの利用もおすすめです。
現地を知るガイドがいることで、熊対策や自然について詳しく知ることができます。
安心して景色を楽しみやすくなります。
羅臼湖・羅臼湖トレッキング・羅臼湖 熊・羅臼湖 アクセスについてまとめ
・羅臼湖は知床の自然が残る秘境スポットとして人気がある
・初心者でも挑戦しやすいが事前準備は必要
・ぬかるみ対策として長靴が役立つ
・熊鈴や複数人での行動など熊対策が重要
・車やバスでアクセスできるが事前確認がおすすめ
・天候や道路状況のチェックが安全につながる
・無理のない計画で自然を楽しむことが大切
長めの長靴をはいて、携帯トイレを持って、十分な飲み水と防寒着、
できればクマスプレーも持って、羅臼湖へと歩き出しましょう!
熊スプレーや熊鈴は現地でも購入できますが、在庫が限られている場合があります。
特にハイシーズンは品切れになることもあるため、事前に準備しておくと安心です。
👉 熊スプレー・熊鈴を事前にチェックしておく
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