「エゾナキウサギ」は、「氷河時代の遺物」「生きた化石」と呼ばれる準絶滅危惧種の小動物です。
ユーラシア大陸北部に広く分布するキタナキウサギの亜種で日本では、北海道にしか生息していません。
耳が短く、四肢も短いので見た目はネズミに似ていますが上あごの前歯(門歯)の裏側にも歯がついていて、歯が二重になっているのでウサギの仲間です。
名前の通り、岩の上でちょっと高い声で鳴きます。
オスとメスとでは鳴き声が違って、オスは「キィッ」とか「キチィ」と鳴き、メスは「ピュー」「ピィーッ」などの伸びのある鳴き声と、「ピィツィ」「ピキィ」など短い声で鳴きます。
今回は、然別湖周辺にも生息している「エゾナキウサギ」について、可愛い「エゾナキウサギ」に会える場所やガイド付きのナキウサギ ツアーなどもご紹介します。
北海道のエゾナキウサギは然別湖にも生息している!
日本では北海道にしか生息していない「エゾナキウサギ」。
1万年前以上も前の氷河期にシベリヤ大陸から氷河を伝って、北海道に渡ってきたと思われます。
この頃は氷河が発達して海面が下がっていたため、大陸と北海道は陸続きになっていました。
氷河期が終わり、氷が溶けると海水面が上昇して、北海道は再び島になったのです。
この時「エゾナキウサギ」は、北海道の涼しい山岳地帯に生き残ったのです。
「エゾナキウサギ」の生息地は、北海道でも中央部分に限られています。
北見山地、大雪山系の山々、日高山脈や夕張山地などの標高が1000メートル級の高い山で多く見られます。
「エゾナキウサギ」は、体長は10〜20センチ、体重60〜150グラムくらいで手のひらに乗るくらいの大きさです。
2センチほどの耳がありますがうさぎのように長い耳ではなく、短くて丸い感じの耳です。
毛の色は、夏毛は赤褐色で、冬毛は灰褐色から暗褐色になり、年に2回毛変わりします。
ガレ場といわれる岩の隙間に棲み、草食ですからエゾリンドウやイワブクロ、ゴゼンタチバナといった高山植物の葉や茎や花を食べます。
冬眠はしないので秋になると草やスゲ類、潅木の小枝、コケ、地衣類などを穴に持ち帰り、長い冬ごもりの保存食にします。
こんな珍しい「エゾナキウサギ」が然別湖周辺で見れるんですからぜひ会って見たいですね。
「ナキウサギ」は、英名:パイカ(PIKA)世界中で人気のピカチュウのモデルになったという説もあるんですよ。
然別湖でナキウサギと会える場所
然別湖は、約3万年前の噴火でヤンベツ川が堰き止められてできた「堰止湖(せきとめこ)」です。
然別湖周辺には、溶岩ドームが崩壊してできた岩塊斜面が数多くあります。
この岩の隙間からは、冷たい風が吹き出ています。
この風の出る穴を風穴といいます。
地下には年中凍り続ける永久凍土があることがわかっています。
永久凍土がつくられるのには、冬はマイナス30℃、夏でも5℃近くまで下がるこの然別湖の気候が関係しています。
国内最大級の風穴(ふうけつ)地帯となっている然別湖周辺は、涼しくて「エゾナキウサギ」が棲みやすい場所なんですね。
風穴地帯は主に標高800~1,000 mに見られ、岩がゴロゴロとした場所を棲みかにしている「エゾナキウサギ」が棲んでいます。
然別湖の近くにある東雲湖、駒止湖も「エゾナキウサギ」の生息地として知られています。
※観察・撮影する際は、自然環境に影響を与えないように道路や登山道から外れないように注意してください。
「ガレ場には入らない」「見つけても近づかない」「餌をあげない」「ゴミを捨てない」を守りましょう
然別湖ネイチャーセンターのナキウサギ ツアー
然別湖ネイチャーセンターでは、然別湖の周辺をトレッキングで楽しむツアーがあります。
もちろんベテランのガイドさんが付きますので、安心して楽しめますね。
苔の森コース
太古より守られてきた自然が目と鼻の先にある然別湖は、気候や風景はフィンランドを彷彿とさせます。
森の中には風穴地帯があり、岩の上には絨毯を敷き詰めたかのような苔が群生します。
観察しやすいのは駒止湖探勝路とか、東ヌプカウシヌプリ山や東雲湖への登山道です。
然別湖周辺の風穴地帯と東雲湖は、日本蘚苔類学会が選定した「日本の貴重なコケの森」として認定されています。
いろいろなコケ類が見られ美しい景観となっています。
ガレ場といわれる大小の岩が積み重なったところで鳴く「エゾナキウサギ」の可愛い姿が見られることもあります。
原生林コース
然別湖の周りは原生林で覆われています。
この原生林の中を歩くコースです。
マツやダケカンバの茂る亜寒帯の森の中を歩きながら然別湖周辺に棲む動物にも会えることがあります。
もちろん「エゾナキウサギ」にも会えるかも?
鹿追町で食べれる美味しいもの
カントリーホーム 風景
牧場経営のレストランです。
北海道らしい風景の中にあるお店で何を食べても美味しいと人気があります。
牧場経営ですから特に牛乳は絶品です。
だから、牛乳を使ったアイスクリームやヨーグルトも美味しいですよ。
大草原の小さな家
地元で採れた新鮮な食材をふんだんに使って、素材本来の味を大切にした調理方法を心がけて作られた料理が並ぶ、田舎料理バイキングのお店です。
手作りだからお子さんにも安心ですね。
名物の鹿追そばからアイスクリームまで種類も豊富です。
鹿追町の温泉・かんの温泉
「治らぬ病なし」と、昔から通う多くの湯治客はいいます。
然別湖のナキウサギのまとめ
「エゾナキウサギ」は、「氷河時代の遺物」「生きた化石」と呼ばれ日本では、北海道にしか生息していません。
耳が短く、四肢も短いので見た目はネズミに似ていますが、上あごの前歯(門歯)の裏側にも歯がついていて、歯が二重になっているのでウサギの仲間で、名前の通り、岩の上でちょっと高い声で鳴きます。
日本では北海道にしか生息していない「エゾナキウサギ」。
1万年前以上も前の氷河期にシベリヤ大陸から氷河を伝って、北海道に渡ってきたと思われます。
この頃は氷河が発達して海面が下がっていたため、大陸と北海道は陸続きになっていました。
氷河期が終わり、氷が溶けると海水面が上昇して、北海道は再び島になったのです。
この時「エゾナキウサギ」は、北海道の涼しい山岳地帯に生き残ったのです。
然別湖は、約3万年前の噴火でヤンベツ川が堰き止められてできた「堰止湖(せきとめこ)」です。
然別湖周辺には、溶岩ドームが崩壊してできた岩塊斜面が数多くあります。
この岩の隙間からは、冷たい風が吹き出る風穴があります。
国内最大級の風穴(ふうけつ)地帯となっている然別湖周辺は、涼しくて「エゾナキウサギ」が棲みやすい場所なんですね
風穴地帯は主に標高800~1,000 mに見られ、岩がゴロゴロとした場所を棲みかにしている「エゾナキウサギ」が棲んでいます。
「エゾナキウサギ」は、体長は10〜20センチ、体重60〜150グラムくらいで手のひらに乗るくらいの大きさです。
2センチほどの耳がありますがうさぎのように長い耳ではなく、短くて丸い感じの耳です。
毛の色は、夏毛は赤褐色で、冬毛は灰褐色から暗褐色になり、年に2回毛変わりします。
ガレ場といわれる岩の隙間に棲み、草食ですからエゾリンドウやイワブクロ、ゴゼンタチバナといった高山植物の葉や茎や花を食べます。
冬眠はしないので秋になると草やスゲ類、潅木の小枝、コケ、地衣類などを穴に持ち帰り、長い冬ごも
苔の森コース
太古より守られてきた自然が目と鼻の先にある然別湖は、気候や風景はフィンランドを彷彿とさせます。
森の中には風穴地帯があり、岩の上には絨毯を敷き詰めたかのような苔が群生します。
観察しやすいのは駒止湖探勝路とか、東ヌプカウシヌプリ山や東雲湖への登山道です。
原生林コース
然別湖の周りは原生林で覆われています。
この原生林の中を歩くコースです。
マツやダケカンバの茂る亜寒帯の森の中を歩きながら然別湖周辺に棲む動物にも会えることがあります。
もちろん「エゾナキウサギ」にも会えるかも?
機会があったらぜひ可愛い「エゾナキウサギ」に会いに行ってみてください。
火山活動によて川がせき止められ然別湖、然別湖畔には「然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル風水」、背中合わせの然別峡には「然別峡 かんの温泉」とそれぞれ一軒宿があります。
秘境の温泉は、温泉好きにはたまりません。
楽しいアクティビティや温泉と楽しさがぎゅっと詰まった然別湖。
まとめ記事は、こちらをご覧ください。
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