広大な畑、まっすぐ続く道路、そして十勝川温泉。
北海道らしいスケールを感じられる十勝エリアにも、
実は読みにくい地名が数多くあります。
「え、これどう読むの?」
「漢字から想像できない…」
でもその多くは、アイヌ語に由来する歴史ある名前。
あなたはいくつ読めますか?
十勝の難読地名に挑戦してみましょう。
① 音更(おとふけ)
正解:おとふけ
十勝を代表する難読地名。
アイヌ語「オトプケ(毛髪のように曲がりくねった川)」が語源といわれています。
十勝川温泉がある町としても有名です。
▶「十勝川温泉」については、こちらの記事に詳しく書いています。

② 士幌(しほろ)
正解:しほろ
「しぼろ?」と迷う人が続出。
アイヌ語で「シュウ・ウォ・ロー」(広大な土地の意)から名づけられたという説があります。
ホクホクの馬鈴しょと新鮮な空気と水で健康に育ったしほろ牛など農業の町として知られています。
士幌の農業の歴史を実際の道具を見ながら知ることができる、資料館士幌町伝統農業保存伝承館や十勝平野が一望できる絶好のビュースポット、士幌高原ヌプカの里士幌高原などの観光スポットも人気です。
③ 足寄(あしょろ)
正解:あしょろ
松山千春さんの出身地。
アイヌ語「アショロ(崖のあるところ)」が語源といわれています。
北海道足寄町では、高さ2〜3m(最大4m)に達する日本一巨大なフキ、ラワンブキが自生・栽培されています。
北海道遺産に選定されているフキでアイヌ伝説の小人「コロポックル(蕗の下の人)」が暮らしたという伝承があります。
巨大な葉が傘のようになる独特の景観は、6月頃に見ることができます。
④ 陸別(りくべつ)
正解:りくべつ
日本一寒い町として知られています。
-30℃を下回ることも珍しくなく、気温が低くなって喜ぶのは、この町くらいでしょう。
アイヌ語の「リㇰウンペッ(高い所・にある川)」が語源と言われています。
かつて北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅舎だった建物は、現在は道の駅にもなっています。
またここでは、陸別駅構内の約500mを自分で運転する運転体験や、陸別駅から北見方面への本線を走る特別乗車体験列車などが行わています。
この町は、太陽活動が活発な時期には、夜空に赤く輝く「低緯度オーロラ」が観測される希少なスポットです。
陸別町には、日本最大級の望遠鏡を備える「公開天文台」りくべつ宇宙銀河科学館(銀河の森天文台)があり、オーロラ観測・星空観測も盛んです。
⑤ 芽室(めむろ)
正解:めむろ
帯広近郊の町。
アイヌ語「メム・オロ(泉のあるところ)」が語源といわれています。
肥沃な大地には、小麦、じゃがいも、小豆、ビートなどの作物が広大な畑で育っています。
町の西部は日高山脈に由来する山岳地帯となっていて、日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されています。
⑥ 鹿追(しかおい)
正解:しかおい
然別湖がある町。
アイヌ語の「クテクウシ(鹿捕り柵、あるもの)」という意味です。
自然豊かなエリアで、町の北辺が大雪山国立公園の区域となっており、ウペペサンケ山、ピシカチナイ山、東西のヌプカウシヌプリなどの山々が林立する高山となっています。
然別湖について詳しく書いている記事はこちらです。

⑦ 清水(しみず)
読みやすいですが、アイヌ語で「ペケㇾペッ(水が・清澄な・川)」が語源です。
周辺もアイヌ語地名が多い地域です。
日高山脈の玄関口として知られています。
十勝千年の森は1,500~2,000m級の山々が連なる日高山脈の北端、十勝清水町にあります。
400haにおよぶ広大な敷地内に国内外の庭師が作った複数のテーマのある庭園や森が広がります。
花いっぱいのガーデンではなく、自然の風景とガーデナーが造り出した庭が見事に調和し、
1000年後まで豊かな自然が引き継がれるようにとの願いのこもった森は、国内外から高い評価を受けています。
⑧ 広尾(ひろお)
正解:ひろお
十勝の港町。
アイヌ語の「ピルイ(石が転がる)(砥石(といし)がとれる地)」が語源と言われています。
十勝で最も古い歴史を持つまちです。
漁業が盛んで、秋サケ、シシャモ、毛ガニ、コンブなど北海道を代表する海の幸が水揚げされるほか、農業や林業も盛んです。
広尾町には、一年中クリスマスのサンタランドがあります。
広尾サンタランドはノルウェー・オスロ市から日本では唯一のサンタランドとして認定されたものです。
公園内には散策路やサンタの家などがあり、家族連れや恋人たちが楽しいひとときを過ごせます。
⑨ 池田(いけだ)
正解:いけだ
ワインの町として有名。
明治時代につけられた和名です。
町営でブトウ栽培やワイン醸造を行っています。
昭和20年代後半、十勝は次々と自然災害に見舞われました。
池田町では十勝沖地震や冷害で凶作となり、この苦境から脱却するために目を付けたのが「ブドウ栽培」と「ワイン製造」です。
十勝地方は冬期間の極低温に加え晴天による乾燥した日々が続き、通常の栽培方法ではブドウ樹は枯死してしまいます。
寒さに強いヤマブドウの特性を生かしながら醸造用品種との後輩交配を行い池田町に適した品種を改良してきました。
こうして昭和41年(1966年)に「十勝ワイン」、「十勝ブランデー」のブランドで販売開始ししました。
⑩ 中札内(なかさつない)
正解:なかさつない
「札内(さつない)」はアイヌ語の「サチナイ(乾いた川)」を意味します。
「ナイ」は川という意味です。
この村は「日本で最も美しい村」連合に加盟している「花と緑とアートの村」です。
訪問者は四季それぞれの風景を楽しむことができます。
帯広空港から車で15分の位置にあります。
日高山脈のすそのに農村地帯が広がり、村を縦断するように清流札内川が流れます。
平野部は耕地防風林が囲む十勝の自然を象徴します。
まとめ|十勝は“川の地名”が多いエリア
十勝エリアは、十勝川を中心に広がる大地。
そのため「ナイ」「ベツ」といった、
川を意味するアイヌ語由来の地名が多く見られます。
広い畑の風景の裏側には、
かつて自然とともに生きた人々の言葉が息づいているのです。
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十勝を旅するときは、
ぜひ地名にも目を向けてみてください。
風景が少し違って見えるはずです。






