北海道に行ったなら、「大沼(おおぬま)」に行ってみてください。
この大沼は、北海道の森町、七飯町にまたがる大沼国定公園にあります。
大沼国定公園は、昭和33年(1958年)に国定公園に指定された面積およそ9000ヘクタールの大きな国定公園です。
秀峰「駒ヶ岳(こまがだけ)」を背景に「大沼」を中心に「小沼」「蓴菜沼(じゅんさいぬま)」と大小3つの湖沼とこの辺り一帯の総称として「大沼」と呼ばれています。
アイヌの人たちは「ポロト」(大きな湖とか沼)呼んでいました。
「大沼」の周りは、森や林に囲まれていてその美しさは大変人気があります。
エゾ山桜が咲き乱れる春、そして新緑の季節。
涼しさを求めてめぐる湖上遊覧、紅葉生える秋。
スキーやスケートに興ずる冬は、雪と氷の祭典が行われ四季を通じて親しまれています。
この「大沼」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
★の数（総合）： 4.61
★の数（総合）： 4.24
★の数（総合）： 4.14
「大沼国定公園」は、粗削りな北海道の景色中でも日本画的な美しさにあふれた公園です。
駒ヶ岳の雄大な景色を楽しみながら、散策したり。
遊覧船で湖上遊覧やくじらやスワンの形のボートもありますので、リラックスした時間を過ごすことが出来ます。
こんな大沼で、のんびりとした1日を過ごすときっとリフレッシュできるでしょうね。
近隣には、有名なゴルフ場もあり多くの人が訪れます。
この記事では、「大沼」にきれいにその姿を映す「駒ヶ岳」について、また「大沼」の見どころや遊覧船、「大沼だんご」などをまとめてみました。
また、観光に便利なおすすめホテル・旅館などもご紹介しますので参考にしてください。
「大沼」の成り立ちと「大沼」「小沼」「蓴菜(じゅんさい)沼」
昭和33年7月に、全国で13番目の指定をうけた「大沼国定公園」は、南北海道唯一の国定公園です。
活火山である駒ヶ岳 と、噴火によってできた大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼をはじめ大小の沼、自然豊かなその周辺地域一帯が指定されています。
「駒ヶ岳」の噴火によって噴出した火山灰の火山泥流によって河川がせき止められて出来た堰止湖です。
約350年前に現在の形になったと思われます。
大沼は、西南から東北に延び、そのほぼ中央部でヒョウタンのようにくびれていています。
東北部の大きい方を大沼、西南部の小さい方を小沼と呼び、中央部のくびれた辺りがとくに景勝に富んでいます。
それとちょっと離れて蓴菜沼があります。
大沼
「大沼」はその名の通り3つの沼の中では一番大きな沼です。
アイヌの人たちは「ポロトー」(大きな沼)と呼んでいました。
形はほそ長くて、西南の小沼とは函館本線を境として水はつながっています。
湖面は、標高130メートル、周囲20.4キロ、水深13.6メートルあります。
沼には、ナラ、イタヤなどの美しい濶葉樹(かつよおじゅ)で覆われた81の島々が点在していて、大沼観光の中心になっています。
大沼から見る駒ヶ岳は、一番形が美しく道南随一の素晴らしい長めです。
この大沼には、昔から有名な詩人や作家が訪れたくさんの詩や詠を残しています。
中でも「千の風になって」を意訳し曲を付けた新井満さんは、この大沼にもっていた別荘で大沼の自然に触れ生活したその中で、あの歌詞が誕生したのです。
小沼
大沼に次いで２番目に大きな沼は「小沼」です。
海抜は、大沼と同じ130メートル、周囲16.25キロ一番深いところは5.5メートルあります。
沼には、31の島が浮かび可憐なスイレンが8月の上旬から10月ころまで咲き匂います。
湖畔には、標高303メートルの日暮山(ひぐらしやま)があり、頂上付近まで車で行くことが出来ます。
展望台からは、大沼国定公園と駒ヶ岳を一望できるビュースポットです。
日暮山の名前は、その眺望のよさに日が暮れるまで景色に見入ってしまったということから名付けられたそうです。
駐車場から展望台までは、100メートルくらいですからぜひ立ち寄ってみてください。
蓴菜沼(じゅんさいぬま)
大沼の西方約4キロのところに「蓴菜沼(じゅんさいぬま)」はあります。
沼の標高156メートル、周囲7.3キロ一番深いところは5メートルです。
沼には、14の島が浮かんでいます。
食べるエメラルドともいわれる、じゅんさいが採れる沼としても知られています。
蓴菜沼の名前も明治4年(1871年)黒田清隆が視察の際に名付けました。
沼の氷が解ける春四月ろ、ワカサギが産卵のため湖岸にひしめき、大沼の漁師はそれを捕獲して、大沼名物の筏焼きにします。
資源がなくならないように採卵し、人工孵化を行います。
ヌマエビ、フナと漁期を迎え小型のフナは甘露煮や雀焼きとなります。
6月下旬、いよいよ蓴菜の採取シーズンに入ります。
蓴菜は、スイレン目ハゴロモモ科に属する多年生の水草です。
沼底に根を張り、そこからたくさんの茎を伸ばし緑色の楕円形をした葉を水面に浮かべます。春から夏にかけてじゅんさい沼は一面を鮮やかな緑色の葉で覆われます。 茎からでてくる新芽はゼリー状のヌメリで覆われて
漁は6月下旬から8月中旬までで、生食用や加熱したものを瓶詰で出荷しています。
ビタミンB12やポリフェノール、カルシュウム、カリウム、水溶性食物繊維が含まれています。
湖畔には遊歩道もあり歩いて行くと、小さな東屋の下にこんこんと湧きでる「御前水」と呼ばれる清水があります。
新鮮な空気を吸いながらの散策も楽しいですね。
「大沼」に美しい姿を映す「駒ヶ岳」
この「大沼」から見る「駒ヶ岳」の姿はとても美しいと有名です。
「駒ヶ岳」は砂原岳(さはらだけ)、隅田盛(すみだもり)、剣峰(つるぎみね)、馬の背(うまのせ)の4つの山を総称した呼び方です。
標高1131mの「駒ヶ岳」は、大沼から見ると天馬が空をかける姿に似ている所から、付けられたそうです。
駒ヶ岳の噴火
「駒ヶ岳」は、何度も大噴火を繰り返し今なお噴煙を上げている活火山です。
昔は富士山のような美しい山でしたが、寛永17年(1640年)最初の噴火活動が記録されて以来、十数回にわたって噴火を続け、山頂部が崩れ今のような形になりました。
中でも昭和4年(1929年)の噴火は、マグマ噴火で13900mまで噴煙が上がる大きな噴火でした。
噴石、降下軽石、火砕流、火山 ガスによる被害は8町村に及びました。
火砕流流もあり家屋の焼失、全半壊、埋没など1915余り、山林耕地の被害が多く、死者2名、負傷者4名という噴火です。
近年では、平成12(2000年)に何度かの小さな水蒸気爆発を繰り返し、11月8日にはその噴煙の高さが2000m以上に達する水蒸気爆発を起こしています。
この「駒ヶ岳」は、見る位置によってさまざまな形に見えます。
6月〜10月の期間は、登山を楽しむことが出来ます。
（開放時間 9：00〜15：00）
登りは、約1時間で一本道が続く駒ヶ岳登山は、初心者でも比較的上りやすい山です。
登山道は火山礫で大変滑りやすくなっていますから注意が必要ですね。
登山道からは、前方に鋭い山頂部分の剣ヶ峰、後方に大沼・小沼を望むことができ、雄大な北海道の大自然を満喫することができます。
駒ヶ岳の伝説
駒ヶ岳の地名には、次のような伝説が残されています。
五百年もの昔、松前藩には相原季胤(あいはらすえたね)という豪族がいました。
相原周季胤は、矢越岬の海神の怒りを鎮めるといって、かわいいアイヌのメノコ二十数人を海に沈めてしまいました。
そのためにアイヌから大変な恨みをうけ、ついに攻められて二人の娘をつれて、とうとう大沼の湖畔まで追い詰められました。
そして、「よもや我々の娘を生きながら、矢越に沈めたことは忘れまい」と、八方から攻められるので、最早これまでと思いましたが、死期にのぞんで気にかかったのは相場のことでした。
いまも残る鞍掛岩の所で、静かに鞍をといて馬の背をなでながら、近くにそびえ立つ秀峰を指して、一刻も早く逃れ去ることを言いきかせました。
愛馬は狂気のように、タテガミを振っていななき廻ったが、やがてきっと秀峰を見上げたかと思うと、湖水を渡って峰にかけ上り、狂気のように山上にかけ上ったといわれ、いらいこの山を駒ヶ岳というようになったそうです。
その後相原周季胤は、二人の姫を相抱いて湖水に身を投じたのです。
愛馬は今でも生きていて、季胤の入水した7月3日になると、毎年悲しい駒のいななきが、裾野を低迷して聞こえるという伝説が残されています。
「大沼」で楽しむ遊覧船
「大沼」の遊覧船に乗って、美しい自然の中を優雅にクルージングしてみませんか？
四季折々に変わる大沼では、湖面に映る駒ヶ岳の雄大な姿と共に、船上から普段見られない角度からの景観が楽しめます。
大自然の中でゆったりとした時間を過ごせますよ。
特に秋には、紅葉が湖畔を彩り、一面の赤や黄色の木々が水面に映り込み、まるで絵画のような景色が広がります。
大沼を訪れる際には、ぜひこの遊覧船でしか味わえない特別な体験をお楽しみください。
大沼の遊覧船をよく見ると他の観光地で運行されている遊覧船よりずいぶん高さが低いです。
これは大島に点在する島々に作られている自然散策路。
島と島は、アーチ状の橋で結ばれ遊覧船は、この橋の下をくぐるために遊覧船の高さが低くなっています。
★大沼遊覧船
★料金
大人1,460円
小学生730円
★所要時間
およそ30分
出航時間
午前 9:00 9:40 10:20 11:00 11:40
午後 12:20 13:00 13:40 14:20 15:00 15:40 16:20
「大沼」の名物「大沼だんご」
販売しているのは、JR大沼公園駅からもほど近い大沼湖畔の沼の家と谷口菓子舗です。
大沼で初めて「大沼だんご」を販売したのは沼の家。
明治38年（1905年）大沼が道立公園に指定され、初めて道南を走った「岡蒸気」に乗り大沼を訪れる観光客のお土産として駅売りされて以来、100年以上の伝統を守りつづけている味です。
だんごというと、串に刺さった状態でなく、1粒ずつばらばらになっているのは、大沼に浮かぶ小島をイメージしたとも言われています。
沼の家では、「あんとしょうゆ」「ごまとしょうゆ」の2種類のだんごが入っています。
谷口菓子舗では、「あん」「ごま」「しょうゆ」の３種類が一度に楽しめる三色だんごが人気です。
もちの感触や味・かかっている案の硬さや味や甘さが違う2つのお店。
食べ比べして見るのもいいですね。「大沼だんご」は、日持ちしないので購入当日に食べなければなりません。
GLAYや大泉洋など、函館ゆかりの著名人も、思い出の品としてたびたび話題に取り上げます。
「大沼」周辺のおすすめホテル
「大沼」の周辺には、素敵なホテルや旅館が********。
函館大沼 鶴雅リゾート エプイ
この「函館大沼 鶴雅リゾート エプイ」は、JR大沼公園から徒歩３分のところにあるリゾートホテルです。
このホテルの総合評価は「4.61」で大変人気のあるホテルです。（ 評価詳細は こちら＞＞ ）
どの項目も評価は高いですが特にサービスと立地は高評価です。
豊かな自然の中に建つホテルは、ハーブと花のガーデンが有名で、静かに喧騒を忘れたい人におすすめです。
評価が高いですから、口コミもゆっくりできる、お部屋がきれい、また行きたいなどたくさん寄せられています。
宿泊した方の口コミは、こちらからご覧いただけます。
また、「函館大沼 鶴雅リゾート エプイ」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
ANA楽パック
JAL楽パック
JR楽パック函館大沼プリンスホテル
この「函館大沼プリンスホテル」は、大沼の自然に囲まれたリゾートホテルです。
このホテルの総合評価は「4.24」です。（ 評価詳細は こちら＞＞ ）
隣接しているゴルフ場が有名で、北海道の大自然の中でプレイしたい人におすすめです。
秀峰駒ヶ岳を望み景勝地大沼国定公園に広がる北海道カントリークラブでプレイするもよし！
毎分270リットルも湧出る温泉を楽しむのもいいですね。
JR大沼公園駅から車でおよそ５分の「函館大沼プリンスホテル」のアクセスは、こちらからご覧ください。
また、「函館大沼プリンスホテル」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼
この「リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼」は、冬はスキーが楽しめほかの季節には、キャンプなどが楽しめるリゾートホテルです。
このホテルの総合評価は「4.14」です。（ 評価詳細は こちら＞＞ ）
駒ヶ岳を眼の前に見ながらの宿泊は、大変人気があります。
プールや温泉、屋外の施設も充実していますのでお子さん連れでも楽しめます。
また、「リブマックスリゾート函館 グリーンピア大沼」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
「大沼」のまとめ
「大沼」は、大沼国定公園の中に３つある沼の一つです。
昭和33年(1958年)に国定公園に指定された面積およそ9000ヘクタールの大きな「大沼国定公園」は、秀峰「駒ヶ岳(こまがだけ)」を背景に「大沼」「小沼」「蓴菜沼(じゅんさいぬま)」と大小3つの湖沼とこの辺り一帯の総称として「大沼」と呼ばれています。
「大沼国定公園」は、粗削りな北海道の景色中でも日本画的な美しさにあふれた公園です。
遊覧船で湖上遊覧やくじらやスワンの形のボートもありますので、リラックスした時間を過ごすことが出来ます。
こんな大沼で、のんびりとした1日を過ごすときっとリフレッシュできるでしょうね。
昭和33年7月に、全国で13番目の指定をうけた「大沼国定公園」は、活火山である駒ヶ岳 と、噴火によってできた大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼をはじめ大小の沼、自然豊かなその周辺地域一帯が指定されています。
「駒ヶ岳」の噴火によって噴出した火山灰の火山泥流によって河川がせき止められて出来た堰止湖です。
大沼は、西南から東北に延び、そのほぼ中央部でヒョウタンのようにくびれた沼です。
大沼観光の中心地で「千の風になって」が作られた地としても知られています。
大沼に次いで２番目に大きな沼は「小沼」です。
沼には、31の島が浮かび可憐なスイレンが8月の上旬から10月ころまで咲き匂います。湖畔には、標高303メートルの日暮山(ひぐらしやま)があり、頂上付近まで車で行くことが出来、展望台からは、大沼国定公園と駒ヶ岳を一望できるビュースポットです。
大沼の西方約4キロのところに4の島が浮かぶ「蓴菜沼(じゅんさいぬま)」はあります。
食べるエメラルドともいわれる、じゅんさいが採れる沼としても知られています。
蓴菜沼の名前も明治4年(1871年)黒田清隆が視察の際に名付けました。
湖畔には遊歩道もあり歩いて行くと、小さな東屋の下にこんこんと湧きでる「御前水」と呼ばれる清水があります。
この「大沼」から見る「駒ヶ岳」の姿はとても美しいと有名です。
「駒ヶ岳」は砂原岳(さはらだけ)、隅田盛(すみだもり)、剣峰(つるぎみね)、馬の背(うまのせ)の4つの山を総称した呼び方です。
標高1131mの「駒ヶ岳」は、大沼から見ると天馬が空をかける姿に似ている所から、付けられたそうです。
「駒ヶ岳」は、何度も大噴火を繰り返し今なお噴煙を上げている活火山です。
昔は富士山のような美しい山でしたが、寛永17年(1640年)最初の噴火活動が記録されて以来、十数回にわたって噴火を続け、山頂部が崩れ今のような形になりました。
中でも昭和4年(1929年)の噴火は、マグマ噴火で13900mまで噴煙が上がる大きな噴火でした。この「駒ヶ岳」は、見る位置によってさまざまな形に見えます。
6月〜10月の期間は、登山を楽しむことが出来、初心者でも比較的上りやすいこの山は人気があります。
「大沼」では遊覧船に乗って、美しい自然の中でクルージングを楽しめます。
四季折々に変わる大沼では、湖面に映る駒ヶ岳の雄大な姿と共に、船上から普段見られない角度からの景観が楽しめますよ。
大沼で初めて「大沼だんご」を販売したのは沼の家で、初めて道南を走った列車に乗り大沼を訪れる観光客のお土産として駅売りしたのが始まりです。
それ以来、100年以上の伝統を守りつづけている味です。
北海道産のうるち米やもち米などを使い、小粒でつるっとした食感に、たっぷりのあんこが人気です。
大沼に浮かぶ小島をイメージして串に刺さった状態でなく、1粒ずつばらばらになっています。
もちの感触や味・かかっている案の硬さや味や甘さが違う2つのお店。
食べ比べして見るのもいいですね。
大沼についてと周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
★の数（総合）： 4.61
★の数（総合）： 4.24
★の数（総合）： 4.14
大沼を訪れる際には、湖畔の散策や遊覧船に乗って湖上遊覧。
その後には、大沼だんごも食べてみてくださいね。
ぜひ大沼を満喫してください！
