この「南茅部」は、北海道函館市にある海沿いの町です。
特に良質の天然昆布の産地で知られていて、昭和40年代に日本で最初の昆布養殖に成功した町です。
平成16年12月1日に函館市と合併して「函館市南茅部地域」となりました。
北海道南部に位置する南茅部は、噴火湾に面し古くから漁業の町として知られてきた小さな町です。
アイヌ語の「カヤウンベシュ」(帆のがけの意)がもとになってつけられた地名です。
昭和50年(1975年)に発見された中空土偶は、北海道唯一の国宝です。
その他にも縄文(じょうもん)時代の遺跡(いせき)がたくさん見つかっています。
世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、「史跡大船遺跡」「史跡垣ノ島遺跡」の2つ遺跡があります。
歴史、自然の美しさ、地元の文化が美しく融合した地域です。
この「南茅部」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
こんな南茅部を訪れると、ふと古代の生活の中に引き込まれそうですね。
きっと見たことのないような古代の姿に感動するでしょう。
この記事では、「南茅部」の縄文遺跡群の見どころや特徴、などをまとめてみました。
また、観光に便利なおすすめホテルもご紹介しますので参考にしてください。
「世界遺産」北海道・北東北の縄文遺跡群
今から約15,000年前から約2,400年前までの間を縄文時代と呼びます。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、豊かな自然の恵みを受けながら1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を今に伝える貴重な文化遺産です。
その価値が認められ令和3年(2021年)7月27日に世界遺産として登録されました。
「南茅部地区」では、「大船遺跡」と「垣ノ島遺跡」2つの遺跡があり、どちらも重要な遺跡です。
大船遺跡
「大船遺跡」(おおふねいせき)があるのは、函館市南茅部(みなみかやべ)地区です。
南茅部地区を流れる大舟川沿岸の標高30~50メートルの海岸段丘上にあります。
平成8年(1996 年)に発見されたこの遺跡は、
北海道最大で、かつ最も重要な遺跡の 1 つです。
この地域にかつて住んでいた古代人の生活について知ることができます。
この遺跡には、竪穴住居、石器、陶器の遺跡があり、すべて丁寧に保存されています。
★大船遺跡の見学
★見学料
無料
★見学時間
4月~10月 9:00~17:00
11月~3月 9:00~16:00
※12月29日~1月3日休場
★遺跡ガイド
管理スタッフが常駐し、4~10月の間、1日2回定時解説実施しています。
(無料、日本語)
団体等の随時解説は事前に申込が必要です。
申込先:函館市縄文文化交流センター TEL 0138-25-2030
垣ノ島遺跡
垣ノ島遺跡 (かきのしま いせき)は、北海道南西部の渡島(おしま)半島の函館市南茅部(みなみかやべ)地区にあります。
垣の島川沿岸の標高32~50メートルの海岸段丘上に出土しています。
水産資源豊富な太平洋に面し、後背地には落葉広葉樹の森が広がっていました。
縄文時代中期から晩期にかけての集落跡で、住居跡や貯蔵穴、墓地などが発見されています。
日常的に使われた空間と非日常の空間が区別されていたことがわかります。
漁網用の石錘が多く出土していますので、この地域では、漁業が活発に行われていたことがわかります。
また、墓には子どもの足を押しつけた足形付土版が出土しています。
これは、副葬として納められたもので、この地域特有の文化を伝えています。
紀元前2,000年頃に構築された長さ190メートルに及ぶ「コ」(U)の字形をした大規模な盛土遺構は、国内最大級の規模です。
「送り場」など祭祀・儀礼の場と考えられ、当時の社会性や精神性の変遷を示す遺構として、今なお視覚的に確認できる重要な記念物です。
★垣ノ島遺跡の見学
★見学料
無料
★見学時間
4月~10月 9:00~17:00
11月~3月 9:00~16:00
※12月29日~1月3日休場
★遺跡ガイド
管理スタッフが常駐し、4~10月の間、1日3回定時解説実施しています。
(無料、日本語)
団体等の随時解説は事前に申込が必要です。
申込先:函館市縄文文化交流センター TEL 0138-25-2030
道の駅 縄文ロマン南かやべ・函館市縄文文化交流センター
北海道には、全国で一番多い127の道の駅があります。
美味しい野菜の直売所や北海道ならではの魚介類を食べれる施設も多くあります。
中には、スキー場が併設されていたり、実際の鉄道車両を運転できたり、温泉に入れるところなどもあります。
この「南茅部」の道の駅は、国宝「中空土偶」を常設展示されている博物館「函館市縄文文化交流センター」を併設しています。
南茅部縄文遺跡群の「大船遺跡」(おおふねいせき)や「垣ノ島遺跡 」(かきのしま いせき)を中心に函館市の縄文遺跡から出土した、様々な土器や石器など遺物約1500点を展示しています。
縄文時代の滑石を使い勾玉や垂飾(たれかざり)などのアクセサリーを作ったり、本物そっくりのミニチュアサイズ土器を作ったりと8種類の体験メニューが用意されていて、見るだけでなく自分だけの思い出を作ることが出来ます。
★函館市縄文文化交流センター入館料
★一般 300円
★学生・生徒・児童 150円
★未就学児 無料
★65歳以上(函館市民) 150円
※体験学習は別途料金がかかります。
道の駅「縄文ロマン南かやべ」では、「南茅部」の特産の真昆布をはじめ、その栄養素が注目を浴びているがごめ昆布などの特産物や、中空土偶をモチーフにした焼き菓子、縄文人がよく食べていたというクルミをトッピングした名物ソフトクリーム「じょうもんクルミソフト」も販売しています。
がごめ昆布は、昆布の仲間ですが普通の昆布のように表面がつるつるしていなく、表面に「かごの目」のようなおうとつがあるところから「がごめ昆布」と呼ばれるようになったと言われています。
フコイダン、アルギン酸、ラミナンの水溶性食物繊維がお含まれ中でも、フコイダンの含有量はほかの昆布と比べても2倍以上あります。
アルギン酸には高血圧の抑制や腸内の不要物の排出に効果があり、
ラミナランは肌の保湿効果や血管内の血栓を溶解する性質があると言われ、ダイエットや生活習慣病の予防に適しているようです。
また、特にガゴメ由来のフコイダンには、抗がん作用、免疫機能の向上作用、高血圧・高脂肪化抑制作用などがあると言われていますので健康・美容促進にぜひ食べたい食品ですね。
「南茅部」で温泉を楽しもう
その歴史は古く、上の湯は天保年間(1830年~)初めまで遡り、臼尻の網元が開いたという記録が残されています。
温泉は、含重曹食塩泉、含硫黄ナトリウム硫化塩泉などが主で、渡島地区には珍しい乳白色の湯もあります。
日帰り温泉などもありますので、世界遺産の遺跡を見た後などに楽しみたいですね。
「南茅部」へのアクセス!
この「南茅部」に行くには、JRは離れていて不便なので車かバスがおすすめです。
「南茅部」へ自動車で行く方法と駐車場
「南茅部」に自家用車で行くには、函館市内から道道83号線を走り50分ほどで行くことが出来ます。
道の駅はもちろん古墳を見学するのにも無料の駐車場がありますので安心です。
「南茅部」へバスで行く方法
函館バスでは、函館駅前等から世界遺産の垣ノ島遺跡や国宝「中空土偶」が常設展示されている函館市縄文文化交流センター、それに世界遺産の大船遺跡といった函館市南茅部エリアへバスで行くことが出来ます。
道が不案内でも目の前まで行くことが出来ますから便利ですね。
「南茅部」のおすすめホテル「ホテル函館ひろめ荘」
「南茅部」にある素敵なホテルをご紹介します。
海辺の町ですから新鮮な魚介類をたっぷり使ったお料理が人気です。
この「ホテル函館ひろめ荘」は、もともとは函館市の保養センターでした。
たっぷりのお湯を湛えた2種類の温泉が楽しめます。
この旅館の総合評価は「4.00」です。( 評価詳細は こちら>> )
サービスや、お料理が特に高評価です。
温泉の泉質は、ナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉と含イオウナトリウム塩化物泉の2種類。
白濁色の温泉にゆっくり浸かれば旅の疲れも取れますね。
夜のお膳は、プランによっていろいろ選べますが【温泉と夕食を2倍楽しむ】前浜海の幸 夫婦膳プランでは、ご夫婦の食事の一部が少しづつ違いますので、シェアしながら食べるといろいろな味を楽しめますね。
また、「ホテル函館ひろめ荘」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
「南茅部」のまとめ
この「南茅部」は、北海道函館市にある海沿いの町です。
天然昆布の産地として知られ、昭和50年(1975年)に発見された中空土偶は、北海道唯一の国宝で道の駅に併設されている「函館市縄文文化交流センター」に常設されています。
その他にも縄文(じょうもん)時代の遺跡(いせき)がたくさん見つかっています。
世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち、「史跡大船遺跡」「史跡垣ノ島遺跡」の2つ遺跡があります。
この2つの遺跡では、縄文時代の住居跡や貯蔵穴などが多数見つかっていて、無料で見学もできるので一度は訪れてみたいですね。
「函館市縄文文化交流センター」では、南茅部縄文遺跡群の「大船遺跡」(おおふねいせき)や「垣ノ島遺跡 」(かきのしま いせき)を中心に函館市の縄文遺跡から出土した、様々な土器や石器など遺物約1500点が展示されてていますのでここを訪れるだけで古代の文化に触れることが出来ます。
また、縄文時代の滑石を使い勾玉や垂飾(たれかざり)などのアクセサリーを作ったり、本物そっくりのミニチュアサイズ土器を作ったりと体験メニューを楽しむこともできます。
道の駅では、「南茅部」の特産の真昆布をはじめ、その栄養素が注目を浴びているがごめ昆布などの特産物や、中空土偶をモチーフにした焼き菓子、縄文人がよく食べていたというクルミをトッピングした名物ソフトクリーム「じょうもんクルミソフト」も販売されています。
南茅部には、古くから浜の人々に愛されてきた「川汲温泉」(かっくみおんせん)、「大船下の湯」、「上の湯」などの温泉があります。
その歴史は古く、上の湯は天保年間(1830年~)初めまで遡り、臼尻の網元が開いたという記録が残されています。
温泉は、含重曹食塩泉、含硫黄ナトリウム硫化塩泉などが主で、渡島地区には珍しい乳白色の湯もあります。
「南茅部」に行くには、JRは離れていて不便なので車かバスがおすすめです。
車で行くと函館駅から50分くらいで行くことが出来ますし、バスでも1時間ほどで行くことが出来ます。
車は、自分の時間で行動できますし、バスは道が不案内でも目の前まで行くことが出来ますから便利ですね。
「南茅部」にある、おすすめホテル情報もご紹介しました。
函館市からおよそ50分、ドライブを楽しみながら縄文時代の足音を感じてください。
南茅部を訪れる際には、ぜひ参考にしてくださいね。