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危険です北海道のヒグマ!遭遇したときは?惨事・三毛別ヒグマ事件

ニュースを見ると、ヒグマに襲われたというニュースがとっても多いですね。
北海道に長年住んでいるしガイドもしてましたので、知床などの生息数が多いところは、あの場所に行ったらクマが見れるというのはありました。

でも、最近では一般住宅の庭に出たとか町中の道路を歩いていた。
などクマが人間の住む領域に入り込んできているような気がします。

クマ牧場で見るクマは可愛いしぐさを見せてくれるけど、野生のクマですから可愛いなんて言っていられませんよ。

北海道でヒグマに遭遇したらどうする

これは、日本熊森協会の方が突然クマに出くわした時にどうしたらよいか。
これは、クマをシンボルに奥山生態系の保全や再生に取り組んでいる自然保護団体「日本熊森協会」の方がユーチューブにアップしてくれたものです。

他の動物と違ってクマに襲われて死亡するという事もあります。
特に最近は、山だけでなくクマの行動エリアが広がってきています。
普段からもしもの事を考えておいた方がいいでしょう。

このユーチューブは、もう目の前にクマが迫った状態だと思いますがとっても参考になると思います。

もしそこにヒグマがいたら

ガイド歴20年 ゆめ
ガイド歴20年 ゆめ

山でハイキングをしていて、ゴソゴソッと音がしたので振り返ってみる。
もしそこにクマがいたらたらどうしますか?

逃げる・走る・大きな音を出す・死んだふりをする・戦う・・・ 考えるといろいろ出てくると思います。
どの方法がいいのでしょうか?

出会わないようにするために

北海道では、電柱にこのようなクマ出没注意の看板で熊が出たことを知らせてくれます。
 一時期はやった、車に貼るステッカーとは違います。
 注意喚起を促すものですからを見た時には、特別用事のない限り近づかないようにしましょう。

クマに存在を知らせる
・クマと出会わないようにするため、誰かがいるんだよ~~とクマに教えてあげることも大事です。
 大きな声で話ながら歩くラジオを鳴らす鈴などを鳴らすなど音で、クマに知らせることも大事です。
 人の気配を感じると避けるクマがほとんどですから、熊が近寄る前に気づかせるのがいいですね。
・ヒグマが生息している山に入る時は、なるべく一人で行動しない。 

周りの気配に注意する
気が付いたときには目の前にクマがいた、ビックリしますね。
でも冷静に考えてみると、実は、この時クマもびっくりしているのです。
目の前にクマがいたという事がないように、見通しの悪いところや天気の悪い日、夜などは、周りで何か音がしないかなど気配を気にしながらいつも以上に大きな音を出しましょう。

市町村のクマ出没状況を見る

山などに行くときには、目的地の市町村のクマ出没状況をホームページなどで確認して、あまりにもクマが出ているようなら予定を変えるのも一つの方法です。

目の前にクマがいたら

気づかないうちにクマが目の前に!!
ゆっくり両腕をあげて振りながらクマに静かに話しかける
そうして後ずさりしながらクマとの間に木などの障害物を作る
撃退スプレーがあれば準備するのがいいそうですが実際の所はびっくりして立ちすくむのが普通でしょう。
普通のクマは、ここで逃げていくそうです。
クマに背中を向けるのは危険です。
だから、絶対走って逃げるのはやめましょう!!
ヒグマは、動くものに反応しますので走ると追ってくる習性があります。
ヒグマは、時速60㎞で走れるそうですし木登もできますからどう頑張っても勝てないでしょう。 

クマが突進してきたら

クマ撃退スプレーを使いましょう。
ない時には、最初のユーチューブで見たように首と頭を守りうつ伏せになる。

北海道のヒグマ

日本には、ツキノワグマとヒグマの2種類の熊が生息しています。
ヒグマは、世界では北半球に広く分布していますが、日本では北海道だけに住んでいます。
ヒグマは哺乳類で熊の仲間では一番大きくて日本では、一番大きな陸上動物です。
本州に生息しているツキノワグマより猛だといわれています。

北海道 ヒグマ 大きさ

ヒグマの大きさは、メスで1.6メートルから1.8メートルくらい、オスは1.9メートルから2.3メートルくらいといわれています。
そのクマが立つと人間よりもちろん大きい・・・
その大きな動物が両手を上げて迫ってきたら、考えただけで恐ろしいですね。

重さは、メスで150キロから160キロくらい、オスだと120 キロから250キロぐらいだといいますが、中には400キロを超える大きなクマもいるようです。
でも、生まれた時はわずか400グラムくらいしかないんですよ。
まさに小さく生んで大きく育てるですね。

色は、褐色から黒色までそのクマによっていろいろです。
ツキノワグマのように白い模様が入っているクマもいます。

クマの繁殖

3~5歳頃に、繁殖が可能になりますので、5月から7月の繁殖期に入りますとオスはメスを求めて広い範囲を動き回ります。
オスが子グマを殺してしまうことがあるので、この時期の子連れのメスは、オスの動き回る山林を避けて市街地付近に出没することがあります。

発情期と子育て期以外は単独行動で小グマは、1歳から2歳くらいまで母熊と一緒に行動します。
この間にエサの捕獲方法などを学ぶんですね。

ヒグマの寿命は20~30年程度と言われていますが、はっきりとしたことは分かっていません。

北海道のヒグマの餌は、何を食べるの

ヒグマは、雑食で植物性と動物性のものを摂取します。
春は、フキやセリ科(エゾニュウ、アマニュウなど)などを食べます。
夏になるとアリなどの虫やヤマグワなどを食べます。

8月から9月になると山の食べ物がだんだん少なくなるので、畑のトウモロコシや果樹園のサクランボなどを食べることもあります。
 札幌では、民家の畑、果物などが食べられるという事が良くあります。

10月になると冬眠の準備のため山の木の実、ドングリ、サルナシ、ヤマブドウなどをたくさん食べます。
この時期にドングリなどが少ないと民家に出てくることが多くなります。

北海道 ヒグマの冬眠と出産

秋にたくさんの食べ物を食べたヒグマは、12月には、冬眠に入ります。

子の冬眠中に母グマは2月くらいに出産します。
冬眠中に子供を産んだ母グマは、完全に寝ていないことが分かり冬なのに穴から出てきて人が襲われるという事故もありました。

春、3月から5月、ヒグマは冬眠の穴から出てきます。
オス、子供のいないメス、子グマを産んだメスの順だと言われています。

北海道ヒグマ・三毛別羆事件

北海道苫前(とままえ)郡苫前町三渓(さんけい)。
昔は、三毛別(さんけべつ)と呼ばれていたこの地に、三毛別羆事件復元地はあります。

三毛別羆事件復元地は、苫前町の中心部からベアーロードと呼ばれる道道1049号線をおよそ27キロ。
山林地帯に進んだ所にあります。

なぜこの山林地帯が今でも語り継がれる惨事の舞台になったんでしょう。

大正4年(1915年)のこと、この辺りはまだまだ開拓途上で、この三毛別(さんけべつ)にも開拓集落がありました。

その集落が、冬眠の機会を逃した「穴持たず」と呼ばれるヒグマに襲われたのです。
12月9日、10日の両日一頭のヒグマが女性や子供7人を殺害、3人が重傷を負うという獣害史上例のない大惨事が起きました。

12月9日太田家に現れたクマが、女性と子供を食い殺したことから始まりました。
恐怖におびえた住民は近くの明景家に避難していましたが、ヒグマは翌日の夜、太田家の通夜に再び現れた後、明景宅を襲い、さらに5人が犠牲となりました。
激しい物音と地響きとともに、窓の辺りを凄まじい勢いで打ち破り、囲炉裏を飛び越えなだれ込んできたヒグマは大鍋をひっくり返し、焚き火を蹴散らし、次々に女性たちを襲ったといいます。

このヒグマは事件発生から6日目の12月14日、地元のマタギの手によって射殺されました。
体長2.7m、体重約380kg、金毛を交えた黒褐色のオスで、袈裟がけの7、8歳と言われています。
袈裟懸けと言うのは、ツキノワグマのように首の周りが白くなっている熊です。
ヒグマが射殺されたあたりの橋には、射止橋(うちどめばし)と名付けられています。

復元跡地に向かう途中にある三渓神社の境内には「熊害慰霊碑」が建っています。
これは事件当時、少年だった地元の大川春義氏が昭和52年(1977年)7月に建立したものです。
大川氏は、被害者の霊を弔うために100頭の熊撃ちを始めました。
40数年がかりでやっと悲願を達成し犠牲者の名前を刻んだ慰霊碑を建立しました

惨事があった跡地には、当時の生活を再現した家屋と事件を解説する看板、民家に襲いかかろうとするヒグマの像があります。
苫前町が開拓の悲話を通して不屈の開拓精神と先人の偉業を後世に伝えようと復元されたのは、事件から75年を経た平成2年(1990年)の事で、これを見ると事件の悲惨さが伝わってきます。。
現地は、山奥の森林に囲まれた薄暗い場所で、今でも一帯にはヒグマが生息しています。

「三毛別ヒグマ事件」を有名にしたのは、
昭和52年(1977年)に発表された吉村昭さんのドキュメンタリー長編小説『羆嵐』です。
臨月の妊婦を含む女性や子供が次々と犠牲になっていく様子などが小説として描かれています。

林務官をしていた木村 盛武さんが「三毛別(さんけべつ)事件」の全貌を探り。
生存者たちへの貴重な証言をもとに描き出したノンフィクション
『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』
こちらは、実際に起きた惨事を忠実に書いています。

三毛別羆事件復元地
所在地:苫前町字三渓
開館期間:5月上旬〜10月下旬(冬期閉鎖)
開館時間:開設時間はありませんが夜間の見学は危険ですので、ご遠慮ください。
観覧料:無料

・トイレはありません。
・注意事項
 ヒグマが出没することもありますので十分注意して下さい!!
  訪れる時は、音が出るものを携帯して、人がいることをヒグマに知らせて下さい。

クマ出没状況が毎日報道される毎日。
個人々がもしもの事を考えることも大事ですね。

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