「・・・何もない春です~~」
この、一節を聞いただけで誰もが思い浮かべるでしょう!
そう、北海道の最南端、日高地方に位置する「襟裳岬(えりもみさき)」です。
「風が強い」「何もない」と言われるこの岬、でもここを訪れた旅人は、白波を立てるような強風と荒々しい波・・・
果てしないく広がる水平線に心惹かれその静けさに包まれるのです。
今回は、北海道の背骨と呼ばれる日高山脈が次第に標高を下げ、そのまま太平洋に沈んでいく、壮大な大自然を実感できる襟裳岬をご紹介します。
長年親しまれている襟裳岬の歌。
また、運が良ければ見れる、野生のアザラシ!
付近の観光スポットや拠点に便利なお宿も併せてご紹介しますね。
アイヌ語で「オンネエンルム(大きな岬)」と呼ばれる襟裳岬。
2010(平成22)年には、神威岬や幌尻岳とともにアイヌ民族の精神的・聖地的に重要な場所であるとして、国の名勝ピリカ・ノカ(美しい・形)に指定された、自然豊かな美しいスポットです。
襟裳岬は「何もない」の・・・
「襟裳岬」の曲が作られたとき、作詞の岡本おさみに地元の漁師さんが「なんもないんだー」と答えたそうです。
そこから生まれたあの歌詞「襟裳の春は~何もない春です~」
ぐっと心をつかまれますね!
所で襟裳岬には、本当に何もないんでしょうか?
襟裳岬は、国内では35か所目、道内では7か所目の国立公園として令和6年(2024年)6月25日日高山脈襟裳十勝国立公園として指定されました。
日高山脈を中心とに、日高・十勝の1市11町1村にまたがり、その面積、5万2千ヘクタールという日本最大(陸域)の国立公園です。
襟裳岬は、風の強い日が多く風の岬としても知られています。
でも「襟裳岬」の楽しみは、それだけではありません。
大地の恵みを存分に楽しめる味覚の数々。
あれ!
「襟裳岬」には、何にもない所かちゃんとあるじゃないですか。
誰もが喜ぶ海の味覚が・・・
襟裳岬は、日高山脈の最南端にあります。
太平洋に向かって突き出した岬周辺は、冷たい海流と豊富な漁場のおかげで、さまざまな海産物が楽しめますので見てみましょう。
1. 毛ガニ(けがに)
襟裳の冷たい海で育った毛ガニは、びっちりと詰まった身が引き締まっています。
甘みのある濃厚な味が特徴でみそも濃厚でおいしい!
襟裳での旬は冬から春先の寒い時期。
地元では茹でたてをそのまま食べるのが定番です。
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2. つぶ貝(えぞバイ)
襟裳でとれるつぶ貝は、「えりもつぶ」と呼ばれます。
肉厚でコリコリした食感が魅力のつぶは、刺身や煮つけ、バター焼きなどで楽しまれます。
3. 日高昆布
「ミツイシコンブ」と呼ぶのが正式名称ですが、通称「日高昆布」と呼ばれています。
襟裳岬を囲む日高沿岸で採れ、出汁がよく出るのでだし用としてはもちろん、柔らかく煮えやすいので煮物やおでんの具材としても人気です。
4. 銀聖(ぎんせい)鮭
襟裳岬周辺で水揚げされる鮭の中でも、ブランド鮭として知られているのが「銀聖」です。
「銀聖」として認定されるには、厳しい条件があります。
1. 北海道日高沖産の銀毛鮭であること
2. 鮮度保持を厳守したものであること
3. 重量が3.5kg以上(加工前)あること
4. 銀毛鮭の中でも特に魚体が美しいこと
基準を満たす鮭は、日高全体で水揚げされる鮭の中でわずか5~6%ほどといわれます。
100本に5〜6本しか「銀聖」と認められないのです。
「銀聖」として認められたものは一匹ごとに個体識別ナンバーが付与されます。
脂乗りが良いので焼き鮭やルイベ、ちゃんちゃん焼きにも最適です。
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5. 襟裳たこ
潮の流れが速い襟裳岬周辺で育ったタコは、身が引き締まっていて旨みが強いです。刺身や酢の物、唐揚げなどで提供されることが多いです。
6.ウニ
襟裳岬周辺では、2種類のウニが採れます。
エゾバフンウニ 6月ごろから始まり、濃厚な甘みが特徴です。
ムラサキウニ 透明感ある甘さで、エゾバフンウニよりややあっさりしています。
7.オオズワイガニ
2023年6月に北海道の襟裳岬でオオズワイガニが獲れたというニュースが全国区で放送されました。
カレイ漁の網を食い破るなど、一時期は海の厄介者と敬遠されました。
でも、食べてみるとその味はタラバとホンズワイの中間ぐらいの味で美味しいことが知れ渡りました。
ズワイガニとの見分けは、オオズワイガニはズワイガニよりも大きく、脚が太く短いのが特徴です。
また、生の状態では濃い茶色で、ボイルすると赤くなります。
ズワイガニは薄い茶色で、ボイルするとオレンジ色になります。
口の形状にも違いがあり、オオズワイガニはM字型、ズワイガニは水平です。
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8. 海の幸を使った加工品
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昆布醤油
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海産珍味(干しホッケ、いかの塩辛、つぶの燻製など)
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鮭とば
など、地元土産としても人気の商品がたくさんあります。
また、ウニ祭り・カニ祭りなども行われますので襟裳を訪れたら、ぜひ楽しんでみてください!
襟裳岬の歌
何年たとうとも歌い継がれる襟裳岬の歌。
1974年1月15日に発売された森進一が歌った「襟裳岬」(えりもみさき)は、作詞は岡本おさみ、作曲は吉田拓郎というフォーク全盛期を代表したコンビの作品です。
あの有名な「襟裳の春は何もない春です~~」のフレーズで有名な曲です。
もともと演歌好きの吉田拓郎が作った曲。
当時の演歌とは違い字余りの歌詞も、新しい感じの曲として人気に火が付き130万枚のれこどが売れました。
1974年のアルバムで吉田拓郎は、この曲を歌っていますが森進一の曲よりフォーク調の曲になっています。
森進一が襟裳岬を発売した13年前に、島倉千代子さんも「風はひゅるひゅる 波はざんぶりこ」と「襟裳岬」の歌を情緒たっぷりに歌い上げていました。
なんとこの曲も100万枚の売り上げがありました。
恐るべし「襟裳岬」
1974年の第25回の紅白歌合戦には、同じ曲名で二人そろって出場。
島倉千代子が紅組のトリ、森進一が白組トリおよび大トリでした。
島倉千代子の曲のヒット後、1970年には岬のある幌泉町がえりも町と改称されています。
1971年に島倉千代子の曲の歌碑が建立され、1997年には森進一版の「襟裳岬」の歌碑も建立されています。
いま襟裳岬に行くと、2つの歌碑が仲良く並んでます。
襟裳岬の野生のアザラシ
襟裳岬から海を見ると岩礁地帯が、点々と続きます。
海流も早く水中に隠れた岩もあることから、たとえ小舟であっても人聞が近づくことが難しい場所です。
この岩礁を望遠鏡などでよく見ると、なにか動いている物体が・・・
体に小銭のような模様があるゼニガタアザラシです。
日本沿岸でアザラシが定住しているのはこの襟裳岬だけ。
約1,000頭が襟裳岬に生息しています。
襟裳岬では風の館の展望台から望遠鏡を使って一年中アザラシを観察することができます。
群れで、のんびりと日光浴をしている姿などを見かけることもありますよ。
「襟裳岬」おすすめのお宿
風の音だけが響く夜、オレンジ色に染まる朝の水平線…泊まった人だけが体験できる贅沢な風景です。
そんなとびっきりの風景が楽しめる襟裳岬のお宿をご紹介します。
クリフハウス・柳田旅館
「クリフハウス・柳田旅館」は、100年の歴史を誇るお宿。
お料理とアンティーク家具・お部屋からの眺望が自慢です。
年間通して活毛かにが食べれます。
ほかにも襟裳の特産品がたっぷり並ぶお料理は、こちらです。
お刺身旅館 さんすいかく
お刺身旅館を謳っているくらいですから絶対の自信をもってお料理を提供しています。
そんな「お刺身旅館 さんすいかく」のお料理はこちらからご覧ください。
お部屋の様子は、こちらからご覧ください。
えりも観光館
「えりも観光館」は、海から昇る朝日を客室から見れると人気のお宿です。
もちろん地元の山海の珍味を味わえるお料理もボリュームたっぷり!
リピーターさんの多いお宿です。
人気の食事はこちらからご覧ください。
「襟裳岬」のまとめ
「・・・何もない春です~~」この、一節を聞いただけで誰もが思い浮かべる、北海道の最南端「襟裳岬(えりもみさき)」
「風が強い」「何もない」と言われるこの岬でも、ここを訪れた旅人は、白波を立てるような強風と荒々しい波・・・
果てしないく広がる水平線に心惹かれその静けさに包まれるのです。
北海道の背骨と呼ばれる日高山脈が次第に標高を下げ、そのまま太平洋に沈んでいく、壮大な大自然を実感できる襟裳岬。
長年親しまれている襟裳岬の歌また、運が良ければ見れる、野生のアザラシ!
付近の観光スポットを見てみましょう。
「襟裳岬」の曲が作られたとき、作詞の岡本おさみに地元の漁師さんが「なんもないんだー」と答えたそうで、そこから生まれたたのがあの歌詞「襟裳の春は~何もない春です~」ぐっと心をつかまれますね!所で襟裳岬には、本当に何もないんでしょうか?
襟裳岬にあるいろいろなものを見てみましょう。
襟裳岬は、日高山脈の最南端にあります。
太平洋に向かって突き出した岬周辺は、冷たい海流と豊富な漁場のおかげで、さまざまな海産物が楽しめます。
・毛ガニ・つぶ貝(えぞバイ)・日高昆布・銀聖(ぎんせい)鮭・襟裳たこ・ウニ・オオズワイガニなど。
またこれらを使った加工品などたくさんの海産物を味わえます。
1961年島倉千代子さんが「風はひゅるひゅる 波はざんぶりこ」
1974年には、森進一さんが「・・・何もない春です~~」と歌った「襟裳岬」(えりもみさき)
ともに100万枚以上のレコードを売る上げ、1974年の第25回の紅白歌合戦には、同じ曲名で二人そろって出場しました。
岬には、2つの歌碑が仲良く並んでたてられています。
襟裳岬の岩礁を望遠鏡などでよく見ると、体に小銭のような模様があるゼニガタアザラシを見かけることがあります。
日本沿岸でアザラシが定住しているのはこの襟裳岬だけで、約1,000頭が襟裳岬に生息しています。
襟裳岬では風の館の展望台から望遠鏡を使って一年中アザラシを観察することができます。
静寂、風、海、そして何もない時間。
それが、襟裳岬の一番の魅力。
忙襟裳岬は「何もない」がある場所です。
忙しい日々から離れ、自分を取り戻す“最果て旅”へ出かけてみませんか?