「積丹半島」にはたくさんの岬がありますが、その中でも人気のある岬に「積丹岬(しゃこたんみさき)」があります。
積丹半島の最北端付近にある岬です。
北海道では5か所しか選ばれていない「日本の渚百選」のひとつ島武意海岸(しまむいかいがん)や義経伝説の残る「女郎子岩(じょろっこいわ)」。
「女郎子岩」を見下ろす「女郎子岩展望台」を含むこの岬には、自然遊歩道「シララの小道」があるので雄大な自然の中で散策を楽しむことが出来ます。
断崖が迫る海岸段丘に、「積丹ブルー」の透明度の高い海が広がる島武意海岸に岩礁が点在する姿は、他では見られない絶景です。
「神威岬(かむいみさき)」と、ともに冬の北西の風が特に強く、漁船の難所としても知られ岬の西に「入舸(いりか)」の漁港があり暴風の役割も果たしています。
また「積丹岬」から「神威岬(かむいみさき)」に向かう海岸には、「夫婦岩(めおといわ)」「弁天島」の奇勝があります。
弁天島には弁財天を祀る小さな社があって、朱塗りの鳥居が夕日に映えるさまはかって大町桂月が「あぁ絶景なるかな北方の厳島」と絶賛したところです。
時間があったら息を呑むほど美しい自然を堪能しながらのハイキングを楽しんではいかがですか?
この「積丹半島 島武意海岸」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
積丹岬の見どころは、なんといってもその大パノラマ。
展望台からは、水平線まで続く広大な海と、断崖に打ち寄せる波を眺めることができます。
特に夕暮れ時は、空がオレンジ、ピンク、紫に染まり、水面に映り込み幻想的な雰囲気を醸し出します。
こんな「積丹岬」は、とっても素敵ですね。
きっと旅のいい思い出となるでしょう。
この記事では、「積丹半島 積丹岬」の「島武意海岸(しまむいかいがん)」見どころや特徴、「女郎子岩(じょろっこいわ)」に残る義経伝説、「自然遊歩道 シララの道」のことなどをまとめてみました。
また、観光に便利なおすすめホテル・旅館などもご紹介しますので参考にしてください。
「積丹半島 島武意海岸」の特徴と見どころ
この「積丹半島 島武意海岸」の積丹ブルーの海とその海の透明度はとても有名ですが、周りの景色も絶景で見る人に感動を与えます。
島武意とは、アイヌ語の『シュマ・ムイ』(岩の入り江)という意味です。
積丹半島は、奇岩・巨岩・断崖絶壁が続く海岸線で、海に立ち寄るのが難しい場所ですが、島武意海岸は海岸までの遊歩道が整備されているので、海に触れて遊ぶことができます。
また、島武意海岸は駐車場から展望台までの間に歩行者だけが通れる小さなトンネルがあります。そのトンネルを抜けると目の前には絶景が広がります。
「積丹ブルー」は、その鮮やかな青色が特徴的で、多くの観光客を惹きつけています。どうしてこんなにきれいなコバルトブルーの海が広がるんでしょう。
積丹ブルーが美しい理由は、積丹半島の海は非常に透明度が高く、これが鮮やかな青色を引き立てます。
清澄な水質が、光の反射や吸収を通じて、美しい青色を作り出すからです。
太陽光が水中に入るとき、特定の波長の光が吸収され、他の波長が反射されます。
特に青色の光は水中でよく反射されるため、海の色が青く見えるのです。
積丹半島周辺の地形も、その美しい青色を形成する要因の一つです。
急な崖や深い海底が、光の反射と吸収に影響を与え、独特のブルーを作り出しています。
「積丹ブルー」は一口に青と言っても、その中にはいろいろな色合いがあります。
場所や時間、天候によって微妙に色が変わります。
そのため訪れるたびに異なる美しさを楽しむことができるんですよ。
積丹岬の自然遊歩道「シララの小道」
積丹岬の自然遊歩道の名は、義経が恋に落ちた首長の娘シララからとったもので「シララの小道」と名付けられています。
「シララの小道」は、幌武意(ほろむい)から入舸(いりか)まで海岸線を眺めながら散策が楽しめる4.7km遊歩道です。
車で行った時には「島武意海岸入口駐車場」に車を止めそこから「女郎子岩」まで往復すると約90分です。
深い森の中を曲がりくねって続く小道を歩くと鮮やかな野生の花々が迎えてくれます。
心地よい鳥のさえずりが聞こえたり北海道らしさを感じながら、木々の間を進むとやがて森が開けそこには素晴らしい島武意海岸が姿を現します。
「シララの小道」の動物たち
これは何でしょう?
犬のようにも見え狼のようにも見えるこれは、モンスターウルフというLEDを活用した鳥獣被害を減らす野生動物撃退装置です。
最近北海道で多くなった野性のエゾシカ、ヒグマなどを撃退するために設置されています。
「シララの小道」を散策すると、そこは思った以上に深い森もあります。
エゾシカ・キタキツネ・エゾリスなどの野生動物も多く木の上のエゾリスなどを見ると、その可愛さにほっこりしますね。
でもこの辺りには、近年野生のヒグマの出没もあり「シララの道」が閉鎖されたりもしてます。
ヒグマは、遭遇すると襲われることもありますので注意が必要です。
こういうところを歩く時には、クマ近づいてこないようにクマ鈴をつけるなどの準備もしたほうがいいですね。
でも実際には、予期しないときにクマと遭遇することもありますよね。
そんな時のために、こちらの記事を読んで参考にしてください。
「シララの小道」を歩く時の服装
「シララの小道」の周りは、自然がいっぱいです。
海だけでなくきれいに咲く草花にも目を奪われるでしょう。
草が生い茂っていたり虫がいたりしますので、長袖に動きやすいパンツをお勧めします。
足元は、結構急な坂があったり階段があったりしますので履きなれたスニーカーとかトレッキングシューズがいいでしょう。
「シララの小道」は、標高120mの所にあります。
この辺り一帯はとても風が強いところで、いつも風が吹いていると考えたほうがいいでしょう。
急に霧がかかることもありますので上に羽織れるものを1枚持っていくと安心です。
クマに備えてクマ鈴をつけたり大きな声で話しながら歩くのもいいですね。
折角の北海道、準備をきちんとして楽しみましょう。
積丹岬にたたずむ「女郎子岩」
島武意の青い海を眺めながら「積丹岬自然遊歩道」を東へ足を進めると、沖に向かってすっと立つ女性の姿のような岩があります。
「女郎子岩(じょろっこいわ)」です。
この岩には悲しい伝説が語り継がれています。
この芸術的な景観は長年の波浪が作り出したものです。
「積丹 女郎子岩」を見下ろす「女郎子岩展望台」
駐車場から自然歩道を1kmくらい歩いた場所にある穴場的な「女郎子岩展望台」から、真下に「女郎子岩(じょろっこいわ)」を眺めることができます。
展望台から見る「女郎子岩(じょろっこいわ)」は思ったより大きく、断崖絶壁の岩肌に囲まれた中に積丹ブルーの日本海が広がります。
積丹ブルーの真ん中に立つ白い女郎子岩は、着物の裾を引きなんとも美しいです。
「女郎子岩(じょろっこいわ)」の伝説
「女郎子岩」には、源義経と首長の娘シララの悲しい恋物語の伝説が残されています。
源義経(みなもとのよしつね)が奥州(おうしゅう)から逃れて神威岬(かむいみさき)まで来た時、海の神の怒りか海が突然荒れだし船は、海中深く沈んでしまいました。
義経主従はやっとのことで海辺に泳ぎ着き、アイヌの酋長の家でお世話になったのです。
ところが酋長の一人娘シララ姫はいつしか義経のりりしさに乙女の純情をささげ、恋い慕うようになりました。
義経もまたスララ姫の優しい心を受け入れてしばらく幸せな恋の花が咲いたのですが、長くは続きませんでした。
兄頼朝の探索の手は厳しく、義経は意を決してなおも北に逃れることにしたのです。
義経もシララ姫の情けを知り別れの悲しみに耐えきれず、夜ひそかに月明りを利用して沖合に舟をこぎだしたのでした。
これを知ったシララ姫は、狂気のように絶壁に立って泣き叫ぶのですが答えるのは磯を打つ波の音ばかりで、義経の舟は遠ざかっていくのでした。
義経恋しさのあまり後を追って海中に身を投げ、彼女の姿もその場から消えてしまいました。
翌朝、酋長が義経主従とシララ姫を訪ねて海岸に出るとそこには見たことのない岩が立っているのでした。
しかもその姿が娘のシララ姫に生き写しです。
それからアイヌの人たちは、この岩をメノコ岩と呼ぶようになり、今でもすすり泣く乙女の悲しそうな声が聞こえるそうです。
メノコ岩がメロッコ岩に訛りそれに漢字を当てはめて、「女郎子岩」と呼ばれるようになったそうです。
「積丹半島 島武意海岸」周辺のおすすめホテル
「積丹半島 島武意海岸」の周辺には、素敵なホテルや旅館がたくさんあります。
その中からおすすめのお宿をご紹介しますね。
お宿 かさい
この「お宿 かさい」は、素材にこだわったお食事を楽しんでいただく旅館です。
といいながらもお部屋もお風呂も掃除が行き届いていて気持ちがいいです。
この旅館の総合評価は「4.67」です。( 評価詳細は こちら>> )
特に食事の評価が高いです。
積丹のウニやアワビが有名で、食事を楽しみたい人におすすめです。
食べきれないといわれるお食事の写真はこちらです。
旅館 美国観光ハウス
この「旅館 美国観光ハウス」は、積丹の季節に合わせた魚介類を丁寧なお料理で味わうことが出来ます。
積丹ブルーの海では、いろいろなお魚が捕れますので楽しみですね。
この旅館の総合評価は「4.50」です。( 評価詳細は こちら>> )
お食事が美味しいと人気ですが、シンプルだけどこじゃれたお部屋も人気です。
お部屋の様子はこちらからご覧ください。
旅館 北海 <北海道積丹郡>
この「旅館 北海 <北海道積丹郡>」は、目の前に積丹ブルーの日本海が広がる好立地にあります。
海辺でお散歩を楽しみ主人が自ら水揚げした四季折々の旬な海産物を味わえます。
この旅館の総合評価は「5.00」です。( 評価詳細は こちら>> )
車で5〜10分のところには温泉施設「岬の湯しゃこたん」があります。
露天風呂からは大海原が広がり、絶景を楽しみながら入れます!
「積丹半島 島武意海岸」のまとめ
積丹半島にある「積丹岬」は、北海道でも特に人気の観光スポットです。
「島武意海岸」や「女郎子岩」など、多くの見どころがあり、自然遊歩道「シララの小道」を歩くと、壮大な景色を満喫できます。
特に目を引くのは「積丹ブルー」として知られる透き通った海です。
断崖絶壁の海岸線は一見の価値があり、特に夕暮れ時の空の美しさは感動的です。
さらに、島武意海岸から神威岬にかけては、夫婦岩や弁天島といったスポットが点在し、女郎子岩には古くからの伝説が伝わっています。
「シララの小道」では、自然豊かな環境の中で野生動物に出会うこともありますが、ヒグマには十分注意が必要です。
展望台から見える女郎子岩は、源義経とシララ姫の切ない伝説を持ち、今も息をのむような美しい景観を提供します。その風景は、訪れる人々を魅了し続けています。
「シララの小道」を歩く時には、長袖に動きやすいパンツ・履きなれたスニーカーとかトレッキングシューズがいいでしょう。
この辺り一帯はとても風が強いところで、いつも風が吹いていますので本州から来た方は、寒いと思います。
急に霧がかかることもありますので上に羽織れるものを1枚持っていくと安心です。
クマに備えてクマ鈴をつけたり大きな声で話しながら歩くのもいいですね。
折角の北海道、準備をきちんとして楽しみましょう。
この記事では、「積丹半島 積丹岬」の「島武意海岸」見どころや特徴、「女郎子岩」に残る義経伝説、「自然遊歩道 シララの道」のことなどをまとめてみました。
また、周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
積丹半島 島武意海岸を訪れる際には、参考にして下さいね!