北海道に行くなら、ぜひ「ニセコ温泉郷」に行ってみてください。
このニセコ温泉郷は、北海道ニセコ町・蘭越町・倶知安町にある温泉の総称(温泉郷)です。
特に多くのホテルや旅館が点在していることと、種類豊富な温泉で知られていて、美人になる温泉として知られる「三大美人泉質」が揃う珍しい温泉地です。
ニセコ地域は、美しい自然景観と豊富な温泉を楽しむことができる場所です。
四季折々の風景が楽しめるリゾート地として知られていますが、特に冬季にはスキーリゾートとして国内外から多くの観光客が訪れます。
この「ニセコ温泉郷」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
「ニセコ温泉郷」の魅力はほとんどの施設が、自家源泉を持っていて源泉かけ流しであること。
その湯量が豊富なこと。
日帰り入浴を楽しめる施設も多く、「湯めぐりパス」を使うとこの温泉を存分に楽しめます。
こんな温泉に風景を見ながらのんびり入ると、リラックスできます。
きっと『美人』になるでしょうね。
この記事では、「ニセコ温泉郷」の温泉やその歴史、アクセス方法などニセコ温泉の魅力をまとめてみました。
また、観光に便利なおすすめホテル・旅館などもご紹介しますので参考にしてください。
ニセコ温泉の歴史を探る!
「ニセコ(ニセコアン)」という地名は、アイヌ語からつけられたもので「切り立った崖(の下を流れる川)」を意味します。
また「ヌプリ」はアイヌ語で「山」という意味があり、スキー場がある「ニセコアンヌプリ」は、アイヌ語で「切り立った崖(とその下に川)がある山」という意味になります。
北海道の地名は普通アイヌ語にそう読める感じを当てはめたものがほとんどですが、「ニセコ」は、漢字が定着しなかったので、カタカナを当てはめて地名になりました。
ここでは、ニセコ温泉の歴史や泉質などについて探ってみましょう。
ニセコ温泉にはどうしてたくさんの温泉があるの?
温泉は、地下水がマグマだまりの熱で温められてできます。
ニセコ温泉郷の付近には、約4000年前に噴火した蝦夷富士羊蹄山をはじめ、比羅夫から雷電峠に渡ってニセコ火山群またはニセコ連峰と呼ばれる、約200万年前に活動を開始した火山帯があります。
またニセコは、雪の量が多く豊かな森林に恵まれているので、地下にはきれいな地下水が蓄積されています。
とくに羊蹄山に降った雪や雨が、土の中に染みわたり、何十年もの歳月をかけて地下に浸透し、濾過され、天然のミネラルが含まれた純度の高い湧水として湧出しています。
火山の熱と地下水豊富なニセコ温泉郷は、まさに温泉が湧出する条件にぴったりの地域なのです。
ニセコ温泉の歴史
ニセコ温泉郷は、ニセコ連山の中腹エリアに点在していて、その歴史は明治以前から始まった硫黄鉱山の開発にさかのぼります。
当時はたくさんの鉱業所あって、賑わっていました。
その後は、温泉のおかげでこのエリアが知られるようになりました。
はじまりは明治18年(1885年)にチセヌプリ南麓に、間欠泉が発見されました。
現在の湯本温泉・大湯沼のことで、かたわらに笹掛けの小屋が建られ浴場にしました。
明治27年(1894年)には、倶知安への最初の入植者の一人、山田邦吉がニセコアンヌプリの東麓に温泉を見つけ、明治30年(1897年)に山田温泉として開業しました。
ここが現在グラン・ヒラフがある「倶知安町字山田」のはじまりです。
明治29年(1896年)には尻別川をのぼった、現在の蘭越町に成田温泉(薬師温泉2014年5月30日閉館)、明治31年(1898年)には同じ、蘭越町に宮川温泉(鯉川温泉2018年3月1日閉館)が発見されます。
ニセコはしだいに、北海道でも有数の山岳温泉郷となっていったのです。
明治37年(1904年)に小樽・函館間に北海道鉄道(現JR函館本線)が開通すると、ニセコの景観と温泉への関心はいっそう高まっていきました。
明治38年(1905年)には蘭越町に青山温泉不老閣が開かれます。
同じころ蘭越の奥地に新見温泉(2017年6月閉館)が開業しました。
不老閣では、北大スキー部合宿が続けられ昭和3年(1928年)には、秩父宮様が札幌近郊の山々やニセコでスキーを楽しまれるためご来道し、ニセコアンヌプリとチセヌプリでスキーを行うため宿泊されました。
「スポーツの宮様」と呼ばれた秩父宮殿下、このことがニセコ山系が温泉とスキーのメッカとなるうえで重要な歴史的出来事でした。
大正9年(1920年)から26年には、現在の五色温泉のはじまりとなる井上温泉と稲村温泉が開業しました。
こうしてニセコでは数多くの温泉が発見されました。
ニセコの雪は湿度が非常に低いため、軽くてフワフワとした雪が降り積もります。
これがパウダースノーと呼ばれ、スキーやスノーボードにとって最高の雪質とされ、ニセコのスキー場はスキーヤー憧れのスキー場なのです。
温泉地も多いし、泉質も様々ですから好みの温泉を選んで、スキーを滑った後は、温泉に入り疲れをとる!人気があるのも頷けますね。
「ニセコ温泉郷」の泉質と効能
ニセコ温泉郷は、地区ごとにそれぞれ温泉郷の名前が付けられ、温泉の泉質・効能が違うことも特徴です。
ニセコ温泉郷には、7つの温泉郷がありますので、それぞれの温泉の泉質と効能です。
湯の里温泉郷
泉質は塩化物泉
効能:温まりの湯、保温
湯本温泉郷
泉質は単純硫黄泉-硫黄泉
効能:美肌、保温、鎮静
五色温泉郷
泉質は酸性・含硫黄ーマグネシウム・ナトリウム・カルシウムー硫酸塩、塩化物温泉
効能:美肌、保温、鎮静
昆布温泉郷
泉質は炭酸水素塩泉、塩化物泉
効果・効能:神経痛、リウマチ、婦人病、胃腸病
昆布川温泉郷
泉質は炭酸水素塩泉、塩化物泉
効能:美肌、ダイエット、保温
ニセコアンヌプリ温泉郷
泉質は炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉
効能:筋肉痛、関節痛、疲労、皮膚病、美肌
ひらふ温泉郷
泉質は単純硫黄泉
効能:糖尿病・リューマチ
「ニセコ温泉郷」へのアクセス!
「ニセコ温泉郷」の起点になる、JR「ニセコ駅」までのアクセスをご紹介します。
この「ニセコ温泉郷」に行くには、JRやバスなどの公共交通。
また、自家用車やレンタカーなどを使っていくことができます。
JR・バスでニセコ駅に行った時には、送迎をしてくれるホテルがありますからホテルに確認してください。
「ニセコ温泉郷」へJRで行く場合
この「ニセコ温泉郷」へ電車で行くなら、最寄駅は、ニセコ駅です。
千歳空港・札幌駅からJRでニセコに行くときには、快速エアポートで小樽に向かいます。
新千歳空港から札幌の所要時間は37〜40分 料金:1,150円
千歳空港から小樽まで最速73分 料金:1,910円
小樽駅で長万部行きに乗り換えニセコまで行きます。
小樽からニセコまで 1時間54分 料金1,680円
JR ニセコ駅と「杢の抄」を往復する無料送迎バスが年中運行されています。
前日20:00までにホテルTel.0136-59-2323に電話をして予約しましょう。
「ニセコ温泉郷」へバスで行く場合
札幌駅からニセコまで中央バスの高速バスニセコ号が運行されています。
ニセコのバス停は本通りバス停です。
駅と徒歩で2分ほど離れていますのでホテルに送迎確認するといいですね。
所要時間:2時間58分 料金:片道2,130円 往復3,910円
「ニセコ温泉郷」へ自動車で行く方法と駐車場
◎新千歳空港から「ニセコ温泉郷」に自家用車・レンタカーで行くには、国道276号線を喜茂別町に向かい道道97号から道道66号へ進みニセコまでは、およそ100キロ2時間ほどで行くことができます。
◎札幌市からは、札樽自動車道から後志自動車道と進み余市インターで高速を降ります。
仁木町までフルーツ街道を走り仁木町からは、国道5号線を進みます。
蘭越町で国道5号線から道道792号線に入り5分ほどでニセコ駅に到着します。
どのホテルでも駐車場が完備されていますので安心してください。
「ニセコ温泉郷」のおみやげ
旅行に行ったら、お土産もお忘れなく!
「ニセコ温泉郷」のお土産で、特に人気のあるお土産をご紹介しますね。
高橋牧場 スイーツギフト
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羊蹄山を望むニセコに広大な面積の酪農場『高橋牧場』があります。
この牧場では、朝絞った新鮮な牛乳をたっぷり使用したソフトクリーム・シュークリーム・ロールケーキなどの菓子類やチーズや飲むヨーグルトなどの乳製品が造られています。
これらの商品は、観光場バスが横付けされるほどの人気です。
人気の商品を詰め込んだギフトのご紹介です。
二世古酒造 純米原酒 720ml
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大正5年に創業したニセコ酒造は、倶知安町にあります。
水はニセコワイス山系の雪清水と、羊蹄山からの「噴出し湧水」を使用して作られた美味しいお酒です。
加水調整をしない原酒はお勧めです。
かわいい詰め合わせセット
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2023年11月10・11日に小樽銀鱗荘で行われた第36期竜王戦4局。
藤井聡太竜王と伊藤匠七段へのおやつとして『塩バター大福』が採用されました。
それから大人気となった『塩バター大福』も入った詰め合わせで、今とっても人気を集めてます。
「ニセコ温泉郷」周辺のおすすめホテル
「ニセコ温泉郷」の周辺には、素敵なホテルや旅館がたくさんあります。
泉質や効能などがそれぞれ違いますから温泉好きは、全部制覇したいですね。
「ニセコ温泉郷」の人気のお宿を紹介します。
ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは
この「ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは」は、リーズナブルなのにお食事も温泉も大満足と人気の宿です。
一番の特徴は温泉で、「美肌の湯」です。
天然の保湿成分が含まれた温泉が有名で、肌に潤いが欲しい人におすすめです。
開放的でのんびり入れそうな温泉は、こちらをご覧ください。
温泉にお子様用のいすがあったり、お子様連れのプランがあったり。
お子様連れでも案心して宿泊できる配慮が随所に見られます。
卒業旅行にぴったりのプランもあります。
プランはこちらで確認してください。
月美の宿 紅葉音
この「月美の宿 紅葉音」は、露天風呂の吹き出し源泉で、温泉が噴き出して出るという珍しい温泉です。
泥パックができる泥状の湯花が露天風呂の底にたくさん沈んでます。
あちこちにパックして楽しめます。
一番の特徴は、総部屋数が12室しかないことでニセコの隠れ家的宿として有名で、温泉に入って静かに過ごしたい人におすすめです。
風情溢れる温泉はこちらをご覧ください。
彩り豊かな日本料理の数々は、こちらからご覧いただけます。
湯元ニセコプリンスホテル ひらふ亭
この「湯元ニセコプリンスホテル ひらふ亭」は、スキーのメッカニセコひらふにある温泉。
スキーだけではなく、泉質のいい温泉も魅力なんです。
ニセコアンヌプリや蝦夷富士羊蹄山を眺めながら入れる温泉。
季節のものが食べれる美味しいお料理。
一番の特徴は温泉に含まれる炭酸ガスで、ストレスをやわらげリラックス効果がある温泉です。
体がすごく温まるので、妊婦さんにもおすすめです。
こんなお料理が並んでいますのでご覧ください。
「ニセコ温泉郷」のまとめ
ニセコは、豊富な温泉と多彩なアウトドアアクティビティが楽しめる、日本でも屈指のリゾート地です。
そんなニセコの温泉の歴史やたくさんある温泉地の泉質や効能。
その「ニセコ温泉郷」までのアクセスと周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
ニセコ温泉郷を訪れる際には、温泉とアウトドアアクティビティを組み合わせた楽しい選択肢があります。
日中はスキーや登山などのアクティビティを楽しんだ後は、温泉で体を癒し地元のグルメを堪能するという贅沢な時間が過ごせます。
自然と温泉の恵みを存分に堪能しながら、リフレッシュして心身をリセットしましょう。
温泉は硫黄泉、ナトリウム泉、塩化物泉など、それぞれ異なる成分を含み、肌を美しく保つ効果やリラックス効果、筋肉痛や関節痛の緩和など、さまざまな効能が期待できます。
温泉地めぐりも楽しめますので、ぜひニセコ温泉郷に、来てくださいね!
ニセコは四季折々の美しさが楽しめる場所ですね!
まず冬には世界有数のパウダースノーが魅力で、スキーやスノーボードを楽しむことができます。
また、温泉に入って冷えた体を温めるのも最高です。
春には雪解けとともに新緑が芽吹き、トレッキングやサイクリングなどのアウトドアアクティビティが楽しめます。
夏には登山や川遊び、釣りなどが盛んですね。
そして秋は紅葉が美しい季節で、特に登山やドライブがおすすめです。
ニセコでは、四季折々の自然を存分に楽しむことができますよ!
そんな楽しいニセコについてまとめました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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