「小樽市」は、北海道の西の玄関で、東の石狩湾に向かって扇型に港があります。
明治の初めころまでは、本当に小さな世損に過ぎなかったのですが、地理的にも恵まれ急速な進歩を見せ、大正11年(1922年)に市制がしかれています。
小樽という地名は、アイヌ語の「オタルナイ」(砂の多い沢)あるいわ(川)という意味です。
小樽市内を流れる「小樽内川(オタルナイガワ)」のことを指しています。
この川の流域を中心に漁場が開かれ「小樽内場所」と呼んだことから、この付近を「小樽」と呼ぶようになったそうです。
札幌・ニセコ・積丹にも近く、レトロな街並みは、観光客にも大変人気があります。
美味しい海産物も人気で、お寿司や海鮮丼は絶品です。
この「小樽市」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
有名な老舗のガラス工房やそこで楽しめるガラスづくりの体験について詳しくご紹介します。
「小樽市 ガラス」の歴史
その街の特徴もいろいろで、函館市に行くと赤レンガの倉庫群。
北防波堤ドームがシンボルの稚内市。
国立公園が2つもある釧路市。
港町「小樽市」の特徴は、歴史的建造物や小樽運河の周りに建てられた石造倉庫群など、歴史を感じるノスタルジックな街並みが広がります。
その小樽で歴史のあるガラス工芸。
小樽はガラス工芸の中心地として、日本国内外から訪れる多くの観光客を魅了しています。
日本では、飛鳥時代に装飾品としてガラス製品が使われるようになりました。
「ガラスの街」として知られる小樽市でガラスの製造が始まったのは、明治24年(1891年)のことです。
井上寅蔵さんが稲穂町に新築した 工 場で、最初にガラスの製造が開始されたといわれています。
明治30年代には、市内にいくつかのガラス工場が建ち生活雑貨の製造も始まっています。
明治43年(1910年)には、浅原硝子製造所で漁業用の浮き玉の製造を始じめ、当時使われていた木材の浮き球にとって代わりました。
今では、それぞれの店舗でその特徴を生かした、美しいガラス製品が数多く展示・販売されています。
現在では、小樽市内には、吹きガラス工房と工 場が、 10ヶ所以上あります。
他にも切子、バーナーワーク、サンドブラスト、ステンドグラスなどの作家が多数集まる日本で有数のガラス工芸品の生産地になっています。
市内にはたくさんのガラス工房があり、見学や体験ができます。
ガラス工房を訪れ、ガラス製品を購入するだけでなく、自分でガラス作りの体験を楽しむと、とってもいい旅の思い出ができますね。
「小樽市 ガラス」のお店
小樽市内には、歴史のあるガラス店がたくさんありますが、その中でも人気のお店をご紹介します。
北一硝子
「北一硝子」は、小樽で最も有名なガラス工房の一つです。
創業1901年の老舗で、伝統と技術が融合した美しいガラス製品が販売されています。
明治43年(1910年)に創業した「浅原硝子製造所」が小樽市内でも人気の北一ガラスの前身です。
昭和46年(1971年)に「北一硝子」と名前に変えています。
特に、幻想的なガラスの灯りが魅力です。
店内にともる灯りは、いつまでも見ていられるほど素敵なんですよ。
工房見学のほか、グラスやストラップなどの体験もできるので、自分だけのガラス作品を作る楽しみも味わえます。
9時~18時(一部店舗除く)
北一ホール 9時~17時30分
〒047-0027
住所 北海道小樽市堺町7番26号
TEL : 0134-33-1993
大正硝子館
大正硝子館は、大正時代のレトロな雰囲気が漂うガラス工房です。
本館は、明治39年(1964年)に建てられた、歴史的建造物です。
当時のまま残されている店内には、アンティーク風のガラス製品が並び、ノスタルジックな気分に浸ることができます。
また、いろいろな種類のガラス制作体験もできるので、アートな一日を過ごすのに最適です。
住所 北海道小樽市色内1-1-8
TEL:0134-32-5101
営業時間 9:00~19:00(時期により変動があります)
休業日 無休
「小樽市 ガラス」工房で楽しむガラス体験
北一硝子でのガラス体験
製作体験工房では、ガラスの表面に、砂を吹き付けて自分だけの模様を描く「サンドブラスト体験」と、好きなとんぼ玉とパーツを組み合わせて作る「とんぼ玉アレンジメント体験」の2つの製作体験を楽しめます。
スタッフが丁寧に指導してくれますので、初めての方やお子様でも安心して作れますよ。
記念やお土産に、自分だけのオリジナルガラスの製作を体験しましょう。
サンドブラスト体験
製作体験工房店内にあるグラスから好みのグラスを決めます。
30種類以上用意された模様から好きな柄を選びます。
数字やアルファベットもあるので、同じものが2つとない自分だけのオリジナルのグラスが出来ますね。
グラスの模様を入れたい場所に貼って砂を吹き付けます。
すると砂で彫り込まれた模様が浮き出ます。
わずか1時間ほどで完成!!
★北一硝子のサンドプラスト内容
★所要時間 約1時間30分
★料金 体験料1,200円+グラス代1,600円~+サンドシート代500円前後
とんぼ玉アレンジメント体験
色ガラスにいろいろな模様が入ったり、きれいな色のガラス玉に紐を通す穴のあいた玉を「とんぼ玉」といいます。
北一硝子では、「ストラップ」「ヘアゴム」「ペンダント」の3つの中から好きなものを作ることが出来ます。
選んだトンボ球を紐に通して、アクセントにビーズを入れたり結び目を入れて個性あふれるガラス玉の作品が作れます。
10分~15分で簡単に作れますから旅の途中の体験には、ぴったりですね。
★所要時間 約15分前後
★体験料 200円(+別途材料費870円位~)
★所要時間 約10分前後
★体験料 100円(+別途材料費520円位~)
★所要時間 約10分前後
★体験料 100円(+別途材料費1,000円位~)
大正ガラス館でのガラス体験
「大正ガラス館」では、「吹きガラス体験」「ピンブローガラス体験」「とんぼ玉製作体験」
「クラフトキーホルダー」「ジュエリーケース」「ジュエリーミラー」「フォットフレーム」
「キャンドルホルダー」「ミルフィオリアクセサリー」などたくさんの体験を楽しむことが出来ます。
また、珍しい「ピンブローガラス体験」や「とんぼ玉製作体験」などもあり自分に合った体験を選べますよ。
吹きガラス体験
大正硝子館本店に隣接した吹きガラス工房で、オリジナルの作品を作ります!
吹きガラスは、吹き竿に溶かしたガラスを巻き付けて、息を吹き込んで作ります。
グラスや花瓶など様々な形のものが作れます。
模様や色など多彩な種類からお好みのものが選べます。
製作における追加料金などはありませんので希望のデザインを伝えて作れます。
当日の持ち帰りはできません。
後日引き取りに行くか、自宅への配送となります(別途送料)
★大正ガラス館 吹きガラス体験(創作硝子工房)
★体験時間 約20分(※2名様の場合は約40分)
一人ずつ順番に体験します。
★料金 ¥4,620(1名)
★体験場所住所 小樽市色内1-1-8 大正硝子本店で受付
予約はこちら
ピンブローガラス体験(創作硝子工房)
吹きガラスは、息を吹き込んでガラスを膨らましますが、ピンブローガラスは水蒸気を使ってガラスを膨らませます。
他ではなかなかできない体験です。
グラスや花瓶をいろいろな色や模様でつくってみましょう!
とんぼ玉製作体験
とんぼ玉というと出来上がっているとんぼ玉を選んで、アクセサリーを作るところがほとんどですが、大正ガラス館ではそのとんぼ玉をつくる体験を楽しめます。
10分から15分で自分だけのとんぼ玉を作れます。
作った後は、冷却に40分くらいかかるので、閉店までに作品を取りに行きます。
制作した作品はアクセサリー等に加工することもできますますので、まさに他にない一つだけの思い出ができますね。
★体験時間 20分
★料金 ¥4,620
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館※5名様以上は予約が必要です。
予約はこちら
※4名以下の場合は当日直接とんぼ玉館で受付をします。
クラフトキーホルダー
好きな木の土台を選び、好きなガラスのパーツをペタペタと張り合わせるだけで簡単にできるクラフトキーホルダーです。
すぐにできるのに凄くかわいくガラスパーツで個性のある作品になります。
時間がない方や簡単に作れるものをと思っている方にもぴったり。
小学校6年生まで体験できるので家族で楽しめますね。
ジュエリーケース
硝子のミニケースのフタに、接着剤で好きな硝子パーツを貼り合わせてオリジナルのジュエリーケースを製作する体験です。
接着剤で貼るだけですから 熱源を使わないので小さなお子様でも安心して体験できます。
追加料金で動物やお花のパーツもあります。
★大正ガラス館ジュエリーケース体験(とんぼ玉館)
★体験時間 1時間30分
★料金 ¥1,200
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館
予約はこちら
※乾燥時間が約40分かかります。
制作終了後40分以降〜閉店19時までに引き取りに行きましょう。
ジュエリーミラー
ミラーの縁に、思い思いの硝子パーツを接着剤で貼り合わせてデコレーションしていきます。
どんな感じでもかわいくできるのでふしぎ。
ミラーは実用的なのでお土産にも喜ばれますね。
★大正ガラス館ジュエリーミラー体験(とんぼ玉館)
★体験時間 1時間
★料金 ¥1,000~
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館
予約はこちら
※乾燥時間が約40分かかります。
制作終了後40分以降〜閉店19時までに引き取りに行きましょう。
フォトフレーム
硝子のフォトフレームに、硝子パーツを貼り合わせてデコレーションしていく体験です。
1から作るのが苦手な方でも素敵に仕上がる、贈り物にもおすすめな体験です。
自分で作ったフォットフレームに旅の写真を飾るのもいいですね。
★大正ガラス館フォトフレーム体験(とんぼ玉館)
★体験時間 1時間30分
★料金 ¥2,200~
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館
予約はこちら
※乾燥時間が約40分かかります。
制作終了後40分以降〜閉店19時までに引き取りに行きましょう。
キャンドルホルダー
四角いホルダーの2面に好きな硝子パーツを接着剤で貼り合わせていく体験です。
貼ったガラスの形やデザインによってキャンドルをつけた時に灯りが変わります。
キャンドルを灯した時をイメージしながら、じっくり制作をお楽しみください!
★大正ガラス館キャンドルホルダー体験(とんぼ玉館)
★体験時間 1時間30分
★料金 ¥1,800~
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館
予約はこちら
※乾燥時間が約40分かかります。
制作終了後40分以降〜閉店19時までに引き取りに行きましょう。
ミルフィオリアクセサリー
硝子パーツを接着します。
その後に店舗スタッフが、電気窯で溶かします。
出来上がった作品は、自宅に直接送られますので旅の途中で割れるなどの心配はないですね。
★大正ガラス館ミルフィオリアクセサリー体験(とんぼ玉館)
★体験時間 1時間
★料金 ¥1,300~
★体験場所住所 小樽市色内1-1-7 とんぼ玉館
現在こちらの体験はオンラインでの受付を行なっておりません。
直接店舗まで電話で問い合わせます。(0134-32-5101)
「小樽市」周辺のおすすめホテル
「小樽市」の周辺には、素敵なホテルや旅館がたくさんあります。
人気のお宿をご紹介しますね。
Tabist 海宝樓 小樽
小樽市の東雲町の見晴らし坂を上った、高台に小樽港を一望できる旧板谷邸があります。
大正15年(1926年)から昭和2年(1927年)にかけて建築された、大正ロマン溢れる建物です。
この「Tabist 海宝樓 小樽」は、小樽市の歴史的建造物に指定されています。
歴史的なお宿に泊まることが出来ます。
「小樽市」は夜景が有名で、北海道三大夜景の一つに数えられています。
夜景の好きな人におすすめです。
「Tabist 海宝樓 小樽」のアクセスは、こちらからご覧ください。
また、「Tabist 海宝樓 小樽」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
料亭湯宿 銀鱗荘
この「料亭湯宿 銀鱗荘」は、その昔ニシン漁で栄華を誇った余市の大網元、猪俣安之丞氏が築造した個人邸宅です。
銀鱗荘は現存する数少ない鰊御殿のひとつです。
また宿泊できる鰊御殿としては気象で、今も変わらぬ雄姿で北の海に繰り広げられた栄華の歴史を伝えています。
小樽の歴史的建造物の指定を受けた建物。
室内の調度品などは一見の価値がありますよ。
また、「料亭湯宿 銀鱗荘」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
海の見える高台に建つ宿からは、小樽の街並みは勿論のこと石狩湾を望みますのでゆったりとした景色を楽しむことが出来ます。
ホテル・トリフィート小樽運河
この「ホテル・トリフィート小樽運河」は、小樽市で有名な小樽運河沿いにあります。。
運河のガス灯を見ながら過ごせる夜は、ロマンティックですね。
このホテルの総合評価は「4.16」です。
まず、一番評価されているのが立地(4.30)で、部屋(4.25)、食事(4.07)、サービス(4.00)と続きます。
お部屋は、「倉庫」「軟石」「禅」「秘密基地」の4つのテーマからつくられていて、それぞれ趣が違うお部屋が人気です。
北海道や小樽の新鮮な食材でつくられた料理は、和・洋・中が好きなだけいただけます。
また、「ホテル・トリフィート小樽運河」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
「小樽市」観光スポットのまとめ
「小樽市」は、明治30年ころからガラス工場が建ち始めガラス工芸の中心地として、日本国内外から訪れる多くの観光客を魅了しています。
市内には、いくつものガラス工房がありガラスの購入だけではなく、ガラス製品を作る体験もありますので自分だけの作品を作ることが出来ます。
特に「北一硝子」や「大正ガラス館」は、その建物が小樽市の歴史建造物に指定されていて、建物やその雰囲気とガラスの灯りが相まって素敵な雰囲気です。
今回は、小樽ガラスの歴史や市内にある歴史あるガラス工房。
そこでできる体験と周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
小樽市を訪れる際には、ガラス工房に立ち寄りきれいなガラス製品を見たり、体験を楽しんでくださいね。
世界で一つだけの思い出のこもったお土産が出来ますよ。
ぜひ小樽市に来て、ガラス工房の散策をしててくださいね!
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