ぐるっと一周ドライブコース・洞爺湖のおすすめ観光スポットを回ろう!

ガイド歴20年 ゆめ
ガイド歴20年 ゆめ

皆様、おはようございます。

本日は、名鏡洞爺湖の回りをぐるっと回る、観光スポットをご案内いたします。

途中車窓からは、姿を変える洞爺湖、有珠山・昭和新山、蝦夷富士羊蹄山、ニセコの山々をご覧いただきながらのコースです。
総距離42.9 kmノンストップで走りますと約1時間ほどの行程でございます。

さて、そろそろ出発のお時間です。

準備が出来ましたら洞爺湖畔一周コースへとバスを進めてまいります。

発車オーライ!!

洞爺湖温泉

この洞爺湖は、四十三山(よそみやま)と湖畔の間にかこまれた温泉街です。
2010年に温泉誕生100年を迎えました。

温泉として発展する以前は、30戸ほどのリンゴ園や麦畑に囲まれた小さな部落で、金比羅神社を祭ていたところから、一時金比羅街とも呼ばれておりました。
しかし、明治43年(1910年)に有珠山が突然爆発、四十三山(よそみやま)の噴火でした。
部落は壊滅状態におちいり、住んでいた人々は、ほかの土地に移ってしまいまたので、ほとんど無人の部落となってしまいました。
明治43年(1910年)四十三山の噴火の時に、付近の湖水温度が24℃を示した場所があり、活動終了後には西丸山北麓の湖水で42℃の温泉の湧出を発見したという記述があることから、これが洞爺湖温泉誕生の始まりと言われています。

大正6年(1917年)になってようやく温泉宿が開業され、洞爺湖温泉が開湯。この頃から徐々に開発されてまえりました。
昭和2年(1927年)には、室蘭本線が開通し、虻田からこの湖畔にも鉄道が敷かれ、次第に人に知られるようになりました。
でも戦争のため鉄道が取りはずされたり、二度も大火にあうなど、いく度かの困難を克服して発展してきたのです。

以前、この温泉は、アイヌ語の「トー・コタン」と呼び〝湖の部落〟という意味で床丹温泉(とこたんおんせん)と呼んでおりました。
その後、世紀の奇蹟といわれる昭和新山や名鏡洞爺湖の観光価値が高まるに従って、ホテルやお土産店が数多く建ち並び、昭和24年(1949年)、支笏湖を含めたこの辺り一帯が国立公園の指定を受けたのです。

この温泉は、無色透明の塩化物泉(弱食塩泉)で、、人浴しては切傷、神経痛、冷症などに効用があるといわれています。

温泉内には、手湯が10ヶ所、足湯2ヶ所あり、多くの観光のお客様が楽しんでいます。

中の島の伝説

洞爺湖も車を進めるにつれ、眺めも良くなってまいりました。洞爺湖に浮ぶ鳥々を中の島と呼んでおります。

中の島には、次のような伝説が残されておりますのでご紹介いたします。
その昔、松前の殿様につかえていた、えらいお侍さんがおりました。
そのお侍さんには、二人の息子があり、兄はもの覚えが非常に良かったのですが、弟の方はいくら努力しても読み、書き、ソロバン、武道がまるで駄目でした。
ある日、父親は弟を呼び「お前は、身体も人一倍立派で容貌もすぐれているのに、もの覚えが悪く役に立たず家の恥だ、また殿様にも申し訳ないので父が切腹するか、お前が家をでるしかない」と話したのです。
彼は、家の者につらい思いをさせたくないと、よそへ行って努力したら新しい道がひらけるかも知れないと思い家を出たのです.
何日かたって、大きな川のほとりにいた時のこと、自分と同じ年頃の立派な青年に出合いました。
若者は、にこやかに挨拶して、ふところから手紙のようなものを出して読むように進めたのです。
すると彼は、「字が読めないばかりに家を出て、悲しい旅をしているのに、人を馬鹿にするのもほどがある」と、カンカンに怒り、さしていた刀を抜いて若者に切りかかりました。
でも、どうしてか勝負がつきません。
すると若者は、また、にこやかに笑って彼に近ずき「この川の神に聞けば、どうやらあなたは、私と同じ身の上のようです。実は、神様が虻田の湖(洞爺湖のこと)の中央を守るため、私達を選んだのです。
それも初めから親達に知らせると反対されるので、神様の手で二人を無能者にみせ、ここで合わせたのです」と、いって手紙を手渡しました。
半信半疑で若者のいうことを聞いていた彼は、手にした手紙を開きますと、覚えていないはずの宇が、スラスラと読むことができたのです。
それから、二人の若者は、虻田の湖のほとりで仲なおりをして″御神酒″をくみかわしますと、不
思議に神通力がついて、人間の国も神の国も良く見えるようになったのです。
そこで、飲み終った徳利を湖に投げると、たちまち2つの小島ができました。
彼等は、できた小島に渡り、力を合せ虻田の湖(洞爺湖)の神様となって湖を守ったということです。

大観望

大観望からは、名鏡洞爺湖をはじめ、大島、餞頭島、観音島、弁天島が限下に見え、右手には小有珠、大有珠、昭和新山、前方、遠くにホロホロ岳、オロフレ岳が、又左手には、羊蹄山、後方にはニセコアンヌプリを主峰とするニセコの山々、 コンブ岳などがごらんいただけます。
眼下に見えております街並は、向洞爺でございます。

サイロ展望台

洞爺大観望にあるサイロ展望台は、洞爺湖の美しいパノラマを一望出来る絶景の展望台です。

サイロが建っているのでサイロ展望台と名付けられました。
お土産が売られ団体客の食事などもできます。

向洞爺(むこうとうや)

洞爺湖町、洞爺町でございます。
昔は向洞爺と呼ばれ、こちらの方が今の洞爺湖温泉よりも人家が多く旅館もたくさんあったそうです。
「水青し伊豆と三浦のここちすれ向洞爺と温泉の街」と、与謝野晶子が詠っておりますが、これは洞爺湖の湖は青く、本州の伊豆半島や三浦半島のような気がするという意味の詠です。
アイヌの人達は、このあたりを″トークシ″と呼んでおりました。「トー」は(湖)「クシ」は(真向)という意味のため、向洞爺と呼ぶようになったとのことです。

浮御堂

洞爺湖の北西岸にある浮見堂公園には、朱塗りの浮見堂が建っています。

昔、一人の僧侶が旅の途中で、当時、旧洞爺村屈指のある資産家に宿を乞い、ちょうど1ヶ月ほどたったある日、その僧侶が肌身離さず持っている聖徳太子の像を主人に「大事に祀ってくれたらこの土地はは必ず産業が栄え、豊かな村になる」と贈り、大変喜んだ主人は、大事に祀ることを約束しました。
この像が、浮見堂に祀られている聖徳太子の本尊です。

公園はいつでも散策できますが、冬は除雪していませんのでご注意ください。

洞爺水の駅

湖畔のキャンプ場や洞爺地区動力船乗場の情報など、洞爺湖の観光情発信基地です。
洞爺湖町内のホテルやカヌー体験などの観光施設の「パンフレット」コーナーや日本で第一号登録「洞爺湖有珠山ジオパーク」のインフォメーションもあります。

三樹園

洞爺湖芸術館の横の三樹園庭園の中にある。老三樹は北海道の風雪に耐えながら、歴史をその年輪の中に刻み込んできました。

老三樹といいますのは、桜、栓、桑と三種類の本が根元を一つにして育ったという珍らしい木です。

昭和47年(1972年)で樹齢200年の栓、1300年の桑、600年の桜
が根をひとつにしている珍しいもので、2023年現在桜が691年、栓が251年、桑は実に1351年の樹令になり、日本では一番古い桑の木とされていて、北海道の記念保護樹木として選ばれています。

この老三樹について与謝野鉄幹は″桑と栓.桜の三つに分かるれど根は一つなり洞爺の大樹″と詠っています。

洞爺湖芸術館は、洞爺湖が一望できる湖畔の小さな美術館です。
北海道を代表する彫刻家・砂澤ビッキの作品と、「手のひらの宇宙」をテーマにした「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」の作品、ユネスコ世界遺産主席写真家を務めた並河万里の写真の他、日本の近・現代文学の初版・限定本のコレクションなどを展示しています。

キャンプ場

キャンプ場

洞爺湖の周りには・洞爺水辺の里 財田キャンプ場・グリーンステイ洞爺湖
・仲洞爺キャンプ場・月の光キャンプ場・レイクハウス洞爺湖グランピング
・森と木の里センター
というキャンプ場がありそれぞれの趣の中、特に夏場にはたくさんの方が楽しんでいます。

壮瞥町

壮瞥はアイヌ語で.「ソウペツ」(滝の川)という意味でございます。
この辺の開拓は、明治12年(1879年)岩手県の千葉という人が、入植したのが始まりと言われております。
その後、明治17年に徳島県から31戸の団体が移住し、その後昭和16年(1941年)には国鉄胆振線が開通して以来、農業、鉱業、観光の町として活気を見せてきました。
ことにこの辺りは気候が温和なので、リンゴ、水密、梨、さくらんぼ、ぶどう、梅、栗など北海道でも果物の産地として有名です。
夏は特に暑いということもなく、それかといって冬でも平均零下2~3度と四季の変化が緩やかなので、農作物の生産にも殆んど影響は受けません。

昭和19年、昭和新山の爆発により、この壮瞥町も、300ヘクタールの土地に30㎝もの
灰がつもり、青い物は見たくてもなかったといわれる程の被害を受けたこともございましたが、町民の方々の努力により見事に復興しています。

壮瞥滝

壮瞥滝は洞爺で湖唯一の流出口でございます。
落差約18mから流れ落ちる滝は大迫力。
壮瞥はアイヌ語で「ソウ」は滝、「ペツ」は川という意味です。
滝までの遊歩道は、春から夏にかけては青々とした緑の木々に覆われ、森林浴気分をお楽しみいただけます。
また秋には周辺の木々が紅葉し、美しい景色の中の散歩がオススメです。

ガイド歴20年<br>ゆめ
ガイド歴20年
ゆめ

皆様お疲れ様でございます。

今回は、洞爺湖をぐるっと回る観光コースをご案内いたしました。
洞爺湖の周りには、数々の観光スポットがあり車を使うとくるっと回ることができます。

名鏡洞爺湖と各観光スポットのハーモニーは、いかがでしたでしょうか?

名残は尽きませんが、そろそろお別れのお時間となります。

お忘れ物がございませんようにご注意ください。

また、元気にお会いできる事を楽しみにしております。

それではその時まで、したっけね~

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