「函館市湯の川温泉」は、温泉地として北海道でも有数の温泉地で登別温泉・定山渓温泉とともに「北海道三大温泉」といわれています。
そんな湯の川温泉の一角に「函館熱帯植物園」があります。
熱帯植物園の屋外には猿山があります。
愛らしいサルの姿に多くの人が訪れています。
この猿山のおサルさん、冬になると気持ちよさそうに温泉に入ります。
温泉に入る姿は愛らしく、冬の季節にはニュースなどでも放送されるほどなんですよ。
「湯の川温泉」付近には、観光に便利なおすすめホテル・旅館などがあります。
ご紹介しますので参考にしてくださいね。
日本に生息するニホンザルの北限は、青森県の下北半島です。
そんなニホンザルがなぜ函館の植物園で飼育されているのでしょうか?
今回は、「函館熱帯植物園」についてと人気の猿山のこと、熱帯植物園にどうして猿がいるのか?
猿の普段の様子なども詳しくご紹介します。
それと熱帯植物園に最近ワニがいるって噂ですが真意のほどは?
「函館市熱帯植物園」はこんなところ
北海道の函館市にある熱帯植物園です。
ここでは、パイナップルやバナナ、ハイビスカスやヤシなど熱帯や亜熱帯の植物を見ることができます。
これらの植物は、北海道では屋外では栽培できませんので植物園では温室に入れて育てています。
暖かくて湿った気候が好きなので、温室内の温度や湿度を調節して育てます。
函館市熱带植物園には、約300種類3000本の南国の植物を展示しています。
また庭には、足湯があり来園者が楽しんでいます。
子供たちの遊具・バッテリーカーや温室のそばには、水の広場があり地元の子供たちに人気です。
函館市熱带植物園は、自然を学ぶだけでなく、楽しく遊ぶこともできる場所です。
「函館熱帯植物園」の猿!
湯の川の温泉街の一角に、「サル山温泉」が人気の函館市熱帯植物園があります。
屋外のサル山をのびのびと走りまわるニホンザルたちは50頭います。
冬の間は温泉が入れられ、お湯につかってのんびりくつろぐ姿が話題を集めています。
この植物園が完成したのは、昭和45年(1970年)の7月でした。
その翌年の10月、お客様をもっと楽しませようと、このサル山が造られました。
そして、本州から20頭のニホンザルを連れてきました。
それが現在のサル山のスタートです。
猿山のボス
本州から20頭のニホンザル中には、函太郎というボスや奥さんの巴さん、後のボスとなる函助がいました。
現在ここにいるサルたちは、そのサルたちの子孫です。
ボス「函太郎」は昭和46~49年の4年間、ボスとしてサル山を支配しました。
函太郎は、当時人間の年齢でいえば18歳の巴さんと結婚し、何頭かの子ザルに恵まれました。
4年後に函太郎が死んだ後、2代目ボスになったのは「函助」でした。
函助は先代の函太郎と同様、喧嘩の仲裁、子ザルの世話、めすの毛繕い等をしてあげて多くのサルの信頼を得ていました。
餌を独り占めすることなく、皆が食べ終わるのをじっと待っているような我慢強いサルでした。
函助は昭和49年~平成11年の、実に25年間もサル山のボスとして君臨したのです。
平成11年2月16日に高齢のために死亡しました。
当時の新聞記事によると、推定35歳、人間の年齢で言えば約100歳だそうです。
威張り散らさず、面倒見の良さで仲間の信頼を築き、ボスザルのまま生涯を終えたのですね。
元々サルは、水が苦手です。
函助も水を怖がり、名物の温泉には遂に入りませんでした。
函助が死んだ日はサル山は静まり返りボスの死を悼んだそうです。
サルたちの食事
サルたちの食事は一日2回です。
サル山には高い見張り台があって、必ず4~5頭の見張り役のサルがいます。
餌を入れたバケツを持った飼育員を発見すると、キャッキャッと見張り台の上で跳び跳ねて騒ぎます。
すると、下にいるサルたちも一斉に「ワーッ」と声を出して叫びます。
朝食はジャガイモとリンゴ、それに栄養食品のモンキービットが中心です。
午後の食事は、パンを中心に与えています。
季節によっても食事の内容が変わりますが、夏にはニンジン、秋にはカボチャ等が多くなります。
時々、米穀店から屑米をいただくことがあります。
パイナップルやバナナ等は大好物で、皮まで食べてしまいます。
強いサルは、食べ物を両手に持ちながら自分の前にも確保します。
強いサルの餌を、他のサルは絶対に横取りしません。
後の仕返しが怖いからです。
入り口では、サルのおやつが100円で売られています。
このおやつが欲しくて芸を覚えたサルたちもいます。
平成20年頃お客さんがサルにおやつを投げ与えようとすると、両手をパチパチさせて「頂戴」をするサルが現れました。
その仕草が可愛らしかったので、お客さんはそのサルにおやつを多く与えていました。
それを見ていた近くのサルも真似をして手をパチパチするようになったのです。
温泉にお湯が入っていない時期にもおサルは、元気にサル山で遊んでいます。
おやつをもって寄っていくと、「頂戴」をしてくれますのでたくさんおやつ上げてくださいね。
サルの温泉
敷地内に温泉が湧き出していたので、サル山に温泉浴槽が作れました。
サルの温泉は12月からゴールデンウィークいっぱいまです。
サルは元々、水は嫌いです。
しかし、ここの植物園のように温泉施設があると、様子はがらりと変わります。
サルたちは温泉のよさを知っていて、12月になるのを楽しみに待っています。
ここサル山の温泉は、41~42度に保たれています。
元々暖かい地方で暮らしていたサルですから暖かい温泉は嬉しいのでしょう。
冬は寒いのでおサルさんも温まりたいですよね。
函館の温泉に浸かっているサルは全国的に有名になりました。
サルも人間と同様、風呂好きと風呂嫌いがあるようで、嫌いなサルは決して温泉に入りません。
反対に風呂好きなサルは、朝から晩まで出たり入ったりを繰り返しています。
温泉に入ると体がきれいになるほか、効能により神経痛や皮膚病にも効果があるので、健康維持に貢献していると言えます。
反対に、温泉に入り過ぎると皮膚が夏到来と錯覚を起こして冬毛が抜けてしまうことがあるんですよ。
寒い冬の間に冬毛がなくなって、裸に同然になるサルも出てきますが、温泉に入るのをやめるとやがて元どおりに毛が生えてくるんです。
サルたちも毎日温泉に入れて幸せですね。
「函館熱帯植物園」にワニはいるの?
函館市熱帯植物園には、体長約2メートルのワニのはく製が展示されています。
野生の臨場感を演出しようと人工の小川があり、シランなどの花々が群生するせせらぎコーナーで展示しています。
このはく製は20年ほど前に展示されていたことがあったそうです。
その後は、展示されていなかったんですが2021年倉庫から見つかり再び展示されたものです。
臨場感がありすぎてちょっとびっくりするかもしれませんが、来園したらぜひ探してみてください。
函館市熱帯植物園では、開園当初からフラミンゴやオウムなどさまざまな動物を飼育していました。
昭和46年(1971年)からはニホンザル、昭和53年(1978年)からは、シャムワニ3頭を飼育していました。
いまは、生きたワニはいません。
開園時間 4月~10月 : 午前9時30分~午後6時
11月~3月 : 午前9時30分~午後4時30分
休園日 12月29日~1月1日
入園料 ・小学生・中学生 100円
(函館市内の学校に在学または函館市内在住で市外の学校に在学する生徒・児童は無料)
・一般 300円
・20名以上の団体は2割引(小中学生1名 80円、一般1名 240円)
※小学校就学前は無料
バッテリーカー使用料 1回につき 50円
付近のおいしいお店
函館熱帯植物園付近にある美味しいお店をご紹介しますね。
函館麺や 一文字 函館本店
函館と言ったら塩ラーメンが有名です。
このお店は味噌・醤油もおいしいと人気のお店です。
観光のお客様だけでなく地元のお客様も多くにぎわっています。
北海道函館市湯川町2丁目1番3号
電話 0138-57-8934
営業時間 11:00~23:00
(ラストオーダー 22:30)
定休日 水曜日
やきだんご 銀月
湯の川の電車通りにあるお団子屋さん。
函館市民なら知らない人がいないほどの老舗のお店。
ゴマやあんがびっくりするぐらいのったおいしいお団子です。
イートインはないのでテイクアウトになります。
北海道函館市湯川町2丁目22−5
電話 0138-57-6504
営業時間: 水曜日から月曜日8時30分~17時30分
定休日 火曜日
「函館熱帯植物園」付近のホテル
函館市熱帯植物園付近にあるホテルをご紹介しますね。
イマジン ホテル&リゾート函館
「イマジンホテル&リゾート函館」は、函館市熱帯植物園のすぐお隣、窓からサル山が見えます。
裏手は、津軽海峡が広がりいか付けの時期には、海上に輝く漁火も見れます。
最上階の露天風呂からは、津軽海峡が一望。
8階ですからもちろん函館市内の夜景も楽しめますね。
海を渡る涼風を受けながら入浴が楽しめます。
カニにステーキそれぞれ好きなものを選べるのでいいですね。
函館湯の川温泉 海と灯 / ヒューイットリゾート
いま湯の川温泉でも人気のホテルが「函館湯の川温泉 海と灯/ヒューイットリゾート」です。
最上階の露天風呂は津軽海峡に入っているような錯覚を覚えるほど。
ホテル名の「海と灯」は、この津軽海峡と漁火から付けられたそうです。
函館の海の幸をふんだんに使った漁師料理。
お刺身やお寿司に舌鼓を打つこと間違いないでしょう。
湯の川温泉 花びしホテル
「湯の川温泉 花びしホテル」は、湯の川温泉にあるホテルです。
北海道で「湯の川温泉 花びしホテル」というと真っ先にお正月の「おせち」が思い浮かぶ方が多いでしょう。
ホテルでも北海道の幸をふんだんに使ったお料理が人気です。
どなたも満足というお食事はこちらからご覧ください。
お料理とともに人気なのが自慢の温泉です。
大浴場に庭園露天風呂、サウナも完備されています。
手足を伸ばしてのんびり入れる温泉の様子はこちらからご覧ください。
「函館熱帯植物園」のまとめ
函館熱帯植物園についてご案内しました。
函館熱帯植物園は湯の川温泉にあります。
昭和45年(1970年)7月に熱帯植物を育て展示する温室がつくられました。
パイナップルやバナナ、ハイビスカスやヤシなど今では、約300種類3000本の南国の植物が展示されています。
その翌年昭和46年に植物園敷地内にサル山が作られました。
本州から20頭のニホンザルを連れてきたのがいま人気のサル山のスタートです。
敷地内に温泉が湧き出していたのでサル山に温泉浴槽が作れました。
サルは元々、水は嫌いなんですが目の前に温泉施設があると温泉の良さを知り楽しみに待つようになります。
温泉に入りすぎると皮膚が夏到来と錯覚を起こして冬毛が抜けてしまうことがあるそうです。これを見てびっくりする方もいるようです。
でも温泉に入るのをやめると元通りに毛が生えてきますので大丈夫です。
サルの温泉は12月からゴールデンウィークいっぱいまです。
温泉にお湯が入っていない時期にもおサルは、元気にサル山で遊んでいます。
おやつをもって寄っていくと、「頂戴」をしてくれますのでたくさんおやつ上げてくださいね。
いまサル山にいるサルは。50頭。
これは、最初に本州から渡ってきた20頭のサルのボスだった「函太郎」「函助」の子孫です。
20年ほど前に展示されていたワニのはく製が2021年倉庫から見つかり人工の小川がありシランなどの花々が群生するせせらぎコーナーで展示されています。
臨場感がありすぎてちょっとびっくりするかもしれませんが、来園したらぜひ探してみてください。
おサルを見たり植物園を見た後はのんびり足湯を楽しんでくださいね。
また、「函館熱帯植物園」と周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
「函館熱帯植物園」で楽しんだ後は、湯の川温泉に宿泊して函館の夜景も楽しんでください。
きっと函館のいい思い出になるでしょう。
こんなかわいいおサルさんを見てみたいと思われた方も多かったと思います。
そういう方は、ぜひ足をお運びください。
「函館市」のまとめ記事は、こちらをご覧ください。
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