札幌市の奥座敷といわれる「定山渓温泉」は、道内でも人気の温泉郷です。
この「定山渓温泉」を歩くとあちこちで可愛い「かっぱ」を見かけます。
「メルヘンかっぱ」というそうです。
イベントにも可愛い「かっぱ」のアイドル「かっぽん」が出てきたり、定山渓温泉のお土産にも「かっぱ」をかたどったものがたくさんあります。
温泉街全体で「かっぱ」を前面に出している感じがします。
どうして定山渓温泉に「かっぱ」にかっぱなのか。
古くから伝わる「かっぱ」の伝説や、温泉街のあちこちにある「メルヘンかっぱ」のこと。
二見公園 かっぱ大王の事などをご紹介します。
定山渓に古くから伝わるカッパ伝説
定山渓温泉郷をとりまく山々は、春には桜にコブシの花、岩肌に咲き乱れる初夏のつつじ、秋になると全山紅の衣につつまれて、まるで錦絵を思わせるような風景です。
その紅葉は、奇岩絶壁とマッチして定山渓の名にふさわしいものです。
定山渓の渓谷が深まる豊平川は、明治42年(1909年)に銚子の口発電所のダムが完成するまでは、流れも激しく、山奥から伐採した原木を流送できる程で、深底には大きな川魚が沢山棲息していました。
その頃、道路工事作業員の瀬山という青年がこの淵で魚捕りをしていて、足を滑らせたわけでもないのに急に引き込まれる様に川底へ沈んでいったのです。
原木流送中の作業員たちがこれを目撃、すぐ飛び込んで捜しましたが、ついに発見されず死体も上がらなかったのです。
そして1年、一周忌の夜この青年が故郷の父親の夢枕に立ち「女のかっぱに気に入られて結婚し、今は妻と子供と一緒に幸せに暮らしている」と語りました。
青年は、この集落きって美男子と噂されていたので、おそらくこの淵に棲んでいるかっぱの娘に魅入られたのだろうということになりました。
今でもその青年が姿を消した淵を「かっぱ淵」と呼ばれていますが、青年の事故以来ここで遭難する人はいなくなったそうです。
定山渓温泉 かっぱのキャラクター
昭和39年(1964年)古くから人気の登別温泉で、「鬼」や「地獄」という恐ろしげなイメージを前面に出した「地獄まつり」が始まりました。
これが話題になると、定山渓の関係者が「ウチにも何か」と、札幌出身の漫画家・おおば比呂司に相談しました。
そこで薦められたのが、渓谷からイメージした河童でした。
「昔、人が溺れたことがあった」という古老の話を基に、ここを「河童淵」と名付け、その由来までも創作してくれました。
定山渓 かっぱ祭り
昭和40年(1965年)8月5日、1500の”かっぱ提灯”と“かっぱ祭り”の染めぬき浴衣を着た1500人の人びとが、定山渓温泉街に集まりました。
当時人気上昇中だった三沢あけみさんの歌う「かっぱ音頭」に合わせ温泉街を大群舞がねり歩き、訪れた観光客を喜ばせたのです。
これこそが“定山渓かっぱ祭り”のはじまりでした。
残念ながら”定山渓かっぱ祭り”は、平成17年(2005年)に終了しています。
定山渓温泉 PR隊長 かっぽん
定山渓温泉のイベントに行くとよく見かける、この子は「かっぽん」です。
ある日河童仲間と遊んでいたら「かっぽ~ん」と桶にはまって抜けなくなってしまって以来、皆から「かっぽん」と呼ばれています。
本名を「定山河童小吉兵衛」〈じょうざんかっぱこきちべぇ〉と申します。
住所は、定山渓のかっぱ淵に住んでいます。
2012年7月24日に札幌市南区長から特別住民票を交付されました。
定山渓観光協会からは「定山渓温泉PR隊長」に任命されましたので、たくさんの人達に定山渓温泉に来ていただくため、桶にマイタオルをもちPRに頑張っています。
メルヘンかっぱ像
定山渓の温泉街を歩くと「かっぱ」にちなんだ「かっぱロード」や「かっぱ」のデザインの水飲み場があるだけでなく、「河童の銅像」があちこちにあります。
かっぱ像は札幌市民から募集したアイディアをもとに、観光協会が北海道内外の彫刻家に制作してもらったものです。
「メルヘンかっぱ」名付けられたかっぱの像は、温泉街に全部で21もが点在しています。
散策しながら捜してみるのも楽しいですね。


かっぱ家族の願かけ手湯

かっぱ家族の願かけ手湯は、平成13年(2001年)に定山渓温泉街のシンボルとして完成したものです。
定山渓温泉開湯150周年を機に、2016年にリニューアルされました。
高さ6mの歓迎塔を兼ねています。
この手湯には、札幌で採掘されている地元の札幌軟石(さっぽろなんせき)を使って作られました。
お湯は源泉から引かれていて、かっぱ像の頭の皿にお湯を注ぐと、かっぱの口からお湯が流れ出てきます。
このお湯が手湯になります。
流れ出たお湯で手を清め、二見公園のかっぱ大王の方角に向かい「オン・カッパヤ・ウンケン・ソワカ」と3度唱え願い事をすると願いが叶うといわれています。
時間があったらぜひ試してみてくださいね。
QRコードの盤面があるので、この正面に立つと、かっぱ大王に向かって立つことができますよ。
定山渓 二見公園 かっぱ大王
「かっぱ大王」が設置されている二見公園。
散策路の起点になっていますのでたくさんの方が訪れます。
二見公園
「二見公園」は、定山渓温泉で最初に出来た公園といわれています。
公園内には定山渓温泉のシンボル「かっぱ大王」の像があります。
夏の夜には、公園から二見吊橋の間をライトアップする『JOZANKEI NATURE LUMINARIE』の会場になります。
散策路の「二見・定山の道」の起点となっていて、二見吊橋から望むかっぱ淵には、二見岩と呼ばれている二つの岩山があります。
かっぱ大王
昭和40年(1965年)に始まったかっぱ祭りの中心となるものを作ろうと、おおば比呂司さんのアイディアとデザインで作られたのがこのかっぱ大王です。
昭和41年(1966年)第2回かっぱ祭りの時に現在の場所に設置されました。
♪かっぱ住むとこいい所 山と川とがあるところ かっぱ好きだという人は いいとこある人もてる人と、かっぱ音頭の歌声が渓合にいつまでも響くことでしょう。
定山渓温泉の美味しい味
定山渓温泉にある、麺類のお店を紹介します。
生そば紅葉亭
創業昭和2年の老舗そば店です。
毎朝店主が打った石臼挽き粉を使用したおいしいお蕎麦が食べられます。
季節により夏秋には店主自ら釣ったイワナ・ヤマベ、冬はワカサギ、また春には地元産の山菜が、天ぷらなどで楽しめる。他には、うどん・ご飯物などメニューもさまざま。
営業時間 11:00~17:00(そばが無くなり次第終了)
定休日 毎週水・木曜日
ラーメン可楽
懐かしい建物と奇をてらわない昔ながらのラーメンは、好みを問わずいつ食べても美味しい。チャーハンも絶品です。
定休日 第2・第4金曜日
定山渓温泉の隠れ家的ホテル敷島定山渓別邸
「美味しい宿 敷島定山渓別邸」は、わずか10室という隠れ家的温泉。
豊平川が目の前、せせらぎが聞こえるほど近いです。
美味しい宿と謳っているだけあって食事が美味しいと、どなたも口をそろえておっしゃいます。
その季節にしか食べれない北海道の旬を創作会席料理で楽しめます。
お部屋は、広くてゆったりとした空間でくつろげます。
一人旅にも対応しているところが嬉しいですね。
札幌市の奥座敷といわれる「定山渓温泉」は、道内でも人気の温泉郷です。
この「定山渓温泉」を歩くとあちこちで可愛い「かっぱ」を見かけます。
どうして定山渓温泉にかっぱなんでしょう。
定山渓温泉郷をとりまく山々は、四季折々の美しさがありますが、秋になると全山紅の衣につつまれて、まるで錦絵を思わせるような風景です。
豊平川は、銚子の口発電所のダムが完成するまでは、流れも激しく、山奥から伐採した原木を流送できる程で、深底には大きな川魚が沢山棲息していました。
道路工事作業員の瀬山という青年がこの淵で魚捕りをしていて、足を滑らせたわけでもないのに急に引き込まれる様に川底へ沈んでいったのです。
すぐ飛び込んで捜しましたが、ついに発見されず死体も上がらなかったのです。
一周忌の夜この青年が故郷の父親の夢枕に立ち「女のかっぱに気に入られて結婚し、今は妻と子供と一緒に幸せに暮らしている」と語りました。
今でもその青年が姿を消した淵を「かっぱ淵」と呼ばれていますが、青年の事故以来ここで遭難する人はいなくなったそうです。
登別温泉で「地獄まつり」が始まると定山渓の関係者が「ウチにも何か」と思い、札幌出身の漫画家・おおば比呂司に相談しました。
薦められたのが、渓谷からイメージした河童「昔、人が溺れたことがあった」という古老の話を基に、ここを「河童淵」と名付け、その由来までも創作してくれました。
昭和40年(1965年)8月5日、1500の”かっぱ提灯”と“かっぱ祭り”の染めぬき浴衣を着た1500人の人びとが、定山渓温泉街に集まり盛大に第1回”定山渓かっぱ祭り”が行われました。
残念ながら”定山渓かっぱ祭り”は、平成17年(2005年)に終了しています。
イベントでよく見かける「かっぽん」定山渓のかっぱ淵に住んでいます。
「定山渓温泉PR隊長」に任命されたので、桶にマイタオルをもちPRに頑張っています。「かっぱ」にちなんだ「かっぱロード」や「かっぱ」のデザインの水飲み場があるだけでなく、札幌市民から募集したアイディアをもとに、観光協会が北海道内外の彫刻家に制作してもらった「メルヘンかっぱ」名付けられたかっぱの像は、温泉街に全部で21もが点在しています。
かっぱ家族の願かけ手湯は、平成13年(2001年)に定山渓温泉街のシンボルとして完成したものです。お湯は源泉から引かれていて、かっぱ像の頭の皿にお湯を注ぐと、かっぱの口からお湯が流れ出てきます。
「二見公園」は、定山渓温泉で最初に出来た公園で、公園内には定山渓温泉のシンボル「かっぱ大王」の像があります。
『JOZANKEI NATURE LUMINARIE』の会場になったり散策路の「二見・定山の道」の起点となっていています。
昭和40年(1965年)に始まったかっぱ祭りの中心となるものを作ろうと、おおば比呂司さんのアイディアとデザインで作られたのがこのかっぱ大王です。
昭和41年(1966年)第2回かっぱ祭りの時に現在の場所に設置されました。
散策しながらいろいろ楽しめていいですね。
可愛いかっぱを見に定山渓に行ってみてはいかがですか。
定山渓温泉・豊平峡温泉のまとめ記事は、こちらをご覧ください。

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