二股の読み方は、「ふたまた」と読みます。
アイヌ語で「ベタヌ」、川の股という意味です。
長万部川とチライ川が合流する場所で、幕末の探検家松浦武四郎の旧図にも登場するほど古い名前です。
昔は、山間にあるひなびた湯治宿でしたが、平成12年(2000年)に建て直されて昔の面影はなくなりました。
しかし温泉は今も昔も変わりなくこんこんと湧き出ています。
世界的にめずらしい二股らぢうむ温泉
「二股らじうむ温泉旅館」が、なぜ世界的に珍しい温泉なのか?
北海道指定天然記念物にもなっている石灰華と微量のラジウムが入った温泉だからです。
石灰華は、温泉中に多量に含まれた炭酸石灰成分が、 温泉とか鉱泉の湧出口などに沈殿して円錐状・階段状・あるいは鍾乳洞のように垂れ下がったりいろいろな形になったもので、「二股らじうむ温泉旅館」の浴槽に浮いている湯の花が石灰華です。
北海道指定天然記念物になっている石灰華は、「石灰華ドーム」と呼ばれ、長さ約400メートル幅約200メートル厚さ最大25メートルで、段丘状の巨大な丘になっています。
これだけの石灰華の規模は、世界においてもアメリカのイエローストーン、マンモス・ホットスプリングの石灰華と「二股らじうむ温泉旅館」の、世界に2つだけで学術的に非常に貴重なものです。
この「石灰華ドーム」は、露天風呂から目の前に見え、その巨大な岩盤を見ると泉質の良さがうかがえます。
二股ラヂウム温泉の歴史
「二股らじうむ温泉旅館」は、明治時代から湯治湯として知られ、様々な病気に効くといわれている秘湯です。
北海道の温泉発見の歴史を見ると、アイヌの人達が発見するケースがほとんどです。
しかし二股温泉を発見したのは、このあたりに棲息していたヒグマです。
手負の熊は、その傷を治すために温泉に入っていました。
手負の熊を追ってきた、長万部部落のアイヌ人がクマの入る温泉を発見したのです。
そのことからこの温泉は「熊の湯」と云われた頃もありました。
アイヌの人々は、病気や傷に効果があることから「神の湯」と崇めました。
明治37年(1904年)に初代の温泉経営は秋田県出身の嵯峨重良でした。
嵯峨重良は、長万部でアイヌ人から二股と云う所からもっと山奥の温泉で、何人もの仲間が病気や怪我がなおしている霊験あらたかな温泉があると聞きました。
その話に興味をいだいた重良は、アイヌの案内で温泉まで三時間余の道を歩きやっと温泉に辿りつきました。
そうして、その温泉は非常に不思議な温泉である事を知ったのです。
その後そのアイヌ人から二股温泉の権利を譲りうけ、明治33年(1900年)に「嵯峨( さが ) 温泉」として開湯しました。
開湯当時は堀立小屋のような粗末な温泉場でしたがのちに、北海道でも屈指の湯治場となったのです。
二股ラヂウム温泉の宿泊
「二股らじうむ温泉旅館」は、現在でも温泉療法のできる湯治宿です。
湯治というのは、温泉療養のために湯治場に行き温泉療法で病気を治すというものです。
中世にはすでに7日間を一廻りと数えてこれを最小単位としました。
少なくとも三廻り21日間は、湯治を行うべきであると認識されていたようです。
昔は、お米などの食料をもって湯治宿に行き、共同の台所で自分たちで料理して何日も宿泊したもので、今でいう素泊まりですね。
湯治をするとなると宿に長期滞留する場合が多いので、湯治宿は1泊当たりの料金が安く設定されています。
数年前までは、携帯も圏外でしたが今では通じるようになっています。
テレビはありますしWi-Fiも繋がります。
宿には自動販売機があるだけですが持ち込みができますが冷蔵庫は、ありません。
車でしたらクーラーを持っていくといいでしょう。
一番近いコンビニまで20キロくらいありますので、必要なものは持って行ったほうがいいですね。
宿泊するときに持って行ったほうがいいもの
そもそも湯治宿では、備品というものがほとんどありません。
「二股らじうむ温泉旅館」も、アメニティは、歯ブラシセットと浴衣とタオルのみです。
普通の宿のような感覚で行くと、あれが無い!これが無い!なんていうことになります。
持参していったいったほうがいいものを書き出してみますね。
・ティッシュ
・バスタオル
・シャンプー&リンス
(洗髪も温泉で真水はありませんので髪がバリバリになりますのでドライシャンプーなどいいですね。)
・ドライヤー
・石鹸
・予備タオル
・スリッパ
そのほか、ご自分で使うものがあったら持って行ってください。
お部屋に椅子が無いので、折りたたみいす持参の方もいますよ。
二股ラヂウム温泉の食事
「二股らじうむ温泉旅館」は、昔から体の具合の悪い人が治すために長期滞在した療養目的の湯治宿です。
何件も温泉が立ち並ぶ温泉宿とは違い、食事も華美なものではなく、湯治のための食事で体にいいものが提供されます。
田舎のおばあちゃんが作ってくれたようなホッとできるお料理です。
シンプルだけど食事がおいしかったとか、滞在中に〇キログラムやせましたなんて言う方もいらっしゃいますよ。
ホテルでおいしいものが食べたいときは、お料理自慢の宿を選んでください。
二股らぢうむ温泉 アクセス
JRの場合
函館本線で長万部駅で降車します。
JR長万部駅までは、宿で送迎をしてくれます。
前日までに連絡が必要です。
電車の便名・到着時間を知らせください。
TEL 0137-72-4383
車の場合
道央自動車道を利用したときは、長万部ICで降ります。
国道5号線に入り、倶知安・小樽方面に向かいます。
二股温泉の標識がありますので左折して道道842号線に入ります。
道なりに走って10キロあまりで「二股らじうむ温泉旅館」に到着します。
北海道では最近、鹿との衝突事故が増えています。
鹿は急に道路に飛び出してきます。
団体で行動するのが普通ですから1匹ではなく複数等がいます。
周りをよく見て慎重に運転してください。
鹿は思ったより大きな動物ですから車が傷つきます。
また、クマの目撃情報も増えています。
クマがいて止まった時は、かなりの距離が無い限り止まったままでクマをやり過ごすのが賢明です。
この時には、必ずドアロックをしてください。
バックをしてクマが追いかけてきたというニュースが度々あります。
クマは、動くものを追う習性がありますし走るのも早いです。
楽しい旅行くれぐれも事故が無いよう気を付けましょう。
二股ラヂウム温泉のまとめ
北海道長万部町「二股らじうむ温泉旅館」は、昔から北海道で療養用の湯治宿として知られています。
二股の読み方は、「ふたまた」と読みます。
山間にあるひなびた湯治宿でしたが、平成12年(2000年)に建て直されて昔の面影はなくなりました。
しかし温泉は今も昔も変わりなくこんこんと湧き出ています。
「二股らじうむ温泉旅館」が、なぜ世界的に珍しい温泉なのか?
北海道指定天然記念物にもなっている石灰華と微量のラジウムが入った温泉です。
石灰華は、温泉中に多量に含まれた炭酸石灰成分が沈殿していろいろな形になったもので、「二股らじうむ温泉旅館」に浮いている湯の花が石灰華です。
北海道指定天然記念物になっている石灰華は、段丘状の巨大な丘になっていて、これだけの石灰華の規模は、世界においてもアメリカのイエローストーン、マンモス・ホットスプリングの石灰華の他に例がなく、学術的に非常に貴重なものです。
「二股らじうむ温泉旅館」は、明治時代から湯治湯として知られ、様々な病気に効くといわれている秘湯です。
二股温泉は、アイヌ人よりも早く、このあたりに棲息していたヒグマが発見した温泉です。
手負の熊を追ってきた、長万部部落のアイヌ人によって発見されました。
そのことからこの温泉は「熊の湯」と云われた頃もありました。
アイヌの人々は病気や傷に効果があることから「神の湯」と崇めたのです。
明治37年(1904年)に初代の温泉経営は秋田県出身の嵯峨重良でした。
長万部でアイヌ人の話の中で二股と云う所から山奥の温泉で、何人もの同胞が病気や怪我がなおしている霊験あらたかな温泉があると聞き、アイヌ人から二股温泉の権利を譲りうけました。
開湯当時は堀立小屋のような粗末な温泉場でしたがのちに、北海道でも屈指の湯治場となったのです。
「二股らじうむ温泉旅館」は、現在でも温泉療法のできる湯治宿です。
湯治というのは、温泉療養のために湯治場に行き温泉療法で病気を治すというものです。
携帯は通じますしテレビもあります。
インターネット接続(無線LAN形式)もあります。
湯治をするとなると宿に長期滞留する場合が多いので、湯治宿は1泊当たりの料金が安く設定されています。
「二股らじうむ温泉旅館」も、アメニティは、歯ブラシセットと浴衣と手ぬぐいのみです。
普通の宿のような感覚で行くと、あれが無い!これが無い!なんていうことになりますので必要なものは持参しましょう。
食事も華美なものではなく、体にいいものが提供されます。
田舎のおばあちゃんが作ってくれたようなホッとできるお料理です。
JRで行くときには、函館本線で長万部駅で降車します。
JR長万部駅までは、宿で送迎をしてくれまが、前日までに連絡が必要です。
電車の便名・到着時間を知らせください。TEL 0137-72-4383
道央自動車道を利用したときは、長万部ICで降ります。
国道5号線に入り、倶知安・小樽方面に向かいます。
二股温泉の標識がありますので左折して道道842号線に入ります。
道なりに走って10キロあまりで「二股らじうむ温泉旅館」に到着します。
「二股らじうむ温泉旅館」は、療養を目的に宿泊する方が多いです。
普段の生活でつらい痛みなどが取れるといいですね。
「二股らじうむ温泉旅館」の泉質・効能・日帰り入浴などについてはこちらをご覧ください。
長万部温泉にはもう一つの温泉地、長万部温泉があります。
長万部温泉の泉質・効能、特産物の絶品かにめしや温泉へのアクセスについてはこちらをご覧ください。
長万部温泉の日帰り入浴については、こちらをご覧ください。
どちらも、ぜひ入ってみたい温泉ですね。
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