北海道中南部、十勝(とかち)管内の鹿追町(しかおいちょう)にある然別峡。
然別湖とは背中合わせの山峡で、美しい自然林の景観が続く秘境です。
然別峡を流れるシイシカリベツ川の上流で、明治40年(1907年)頃に宮城県出身の本郷兵吉が発見した温泉が、現在の「然別峡 かんの温泉」です。
シイシカリベツ川の支流では、数多くの自噴する温泉が発見されていて「然別峡 かんの温泉」でも13の源泉からお湯を引いていますが、その数はまだまだあります。
秘湯「かんの温泉」の近くには、キャンプ場があったり、人知れず多くの野湯がコンコンと湧き出ている野湯が点在していたりします。
今回は、そんな山奥にあるキャンプ場や野湯についてお話したいと思います。
かんの温泉近く国立公園内にあるキャンプ場(然別峡野営場)
「然別峡野営場」は、大雪山国立公園内にあるキャンプ場で、「然別峡 かんの温泉」から約0.8キロの所にあります。
昔ながらの野性味溢れるサイトとして知られる自然を楽しめるキャンプ場です
「然別峡野営場」の奥には、野営場開設期間のみ入浴可能な野湯(のゆ)「鹿の湯」があります。
ライダーに人気あり、中には「鹿の湯」が目当てで来る人もいます。
最近は設備の整ったキャンプ場が人気ですが、施設は最小限しかありません。
炊事棟とトイレのみですが、きちんと清掃されています。
今時のキャンプ場にあるような売店・自動販売機などはありませんので、必要なものは忘れないで持参してくださいね。
昔のキャンプ場はみんなこうだったなぁなどと思いだします。
自然に囲まれリフレッシュ
キャンプ場では、携帯電話は圏外で公衆電話などもありません。
仕事などに忙殺される日々を過ごしている人などは静かな自然のなかで、日常の喧騒から離れリフレッシュするのにはピッタリなキャンプ場です。
場内には無料で入れる人気の天然露天風呂「鹿の湯」もあり大自然の中で入る温泉も格別です。
シイシカリベツ川にかかる橋で車は通行止めになります。
駐車場に車を止めて駐車場に隣接している管理棟で料金を払います。
キャンプサイトまでは、50~100メートルの距離ですが、橋にある一輪車やリヤカーを使って運び、キャンプサイトでは自由にテントを設営できます。
利用期間・受付時間・利用料金
利用期間 7月1日 〜 9月30日 12月から翌年6月までは利用できません。
受付時間 16:00 から17:30
受付時間外でもテントの設営可能です。
予約制ではなく先着順となります。
1泊 大人250円 小・中学生150円
管理人不在の際は、橋にある料金箱に料金を投入してください。
「鹿の湯」だけに入る時には、この箱にお気持ちを入れて入ります。
問い合わせ
TEL. 0156ー66−1135(鹿追町観光インフォメーションデスク)
TEL. 0156−66ー4034(平日8:30ー17:15)
駐車場あります。
「然別峡野営場」周囲は野生動物の生息地です。
ヒグマ・エゾシカ・キタキツネなど多くの動物がいます。
生ゴミや食料はテント内に持ち込まず、車の中に保管しておくなど気をつけることが必要です。
かんの温泉間近にある野趣味あるれる野湯「鹿の湯」
「鹿の湯」は然別峡野営場のキャンプサイトから100mほど河原を伝って歩いたところにあります。
ユウヤンベツ川の渓流につくられた、源泉100%の野湯です。
脱衣所のような木の棚があるだけで、石とコンクリートで作られた浴槽は、真ん中に岩が置かれたドーナツ形で一度に4~5人が入れそうです。
遮るものが何もないので、川面を眺めながらゆったりとお湯に浸かれます。
湯温は40〜41℃で泉質はナトリウム炭酸水素塩泉です。
ナトリウムの効果で肌が柔らくなり炭酸水素塩泉は「三大美人泉質」の一つですからぜひ入ってみたいですね。
男女混浴で管理棟では、下着や水着は着用しないようにとの注意書きがあります。
照明もありませんし、特別洗い場というものも作られていません純粋にお湯を楽しむための温泉です。
「鹿の湯」の周囲には、夫湯と妻湯といわれる野湯もあります。
洞窟のような源泉洞もあり2人が立ち浴で入れるスペースで深さは約1メートルほどです。
源泉洞奥には、湧出孔が数箇所あって一部は導管を通って鹿見の湯に注がれています。
「然別峡野営場」に行った時には、自然湧出している天然の温泉を楽しみましょう。
かんの温泉周辺の然別峡に点在する野湯
かんの温泉から2キロ以内の然別峡には、「鹿の湯」の他にも小な天然露天風呂の野湯群があります。
「野湯」(のゆ)というのは、自然の中に存在する温泉が自噴していて、その源泉を利用した商業施設がない源泉のことです。
ユーヤンベツ川(湯の湧き出る川の意)右岸には、自然湧出している温泉が多数あり明治末期の頃から湯治に利用されていました。
「戸板に乗り来て歩いて帰った」と言われるほど効能豊かな温泉です。
戦時中この辺りの山中にあった水銀鉱山で働いていた人々が、石などを積んで作ったのが始まりといわれています。
1990年代までは旧菅野温泉が管理し、「ピラの湯」「チニカの湯」「テムジンの湯」など7カ所の露天ぶろに入ることができたそうです。
しかし大雪山国立公園内にあり、平成10年(1998年)には道や環境省などが、大雪山国立公園内に許可なしに人造物を作るのは自然公園法違反だとして、露天ぶろを撤去しました。
その後、旧菅野温泉が廃業したこともあって「鹿の湯」以外の野湯群は放置されてきました。
中には台風などで埋もれた野湯もあるようですが、残された野湯では現在でもコンコンと湯が湧いています。
旧菅野温泉を買い取り、全面改築して「然別峡 かんの温泉」として宿を再開させた、勝海(かつみ)敏正社長は、「100年以上の歴史を持つかんの温泉を含め然別峡の温泉は北海道の宝物。野湯群もこのままではもったいない」と考えています。
今後、鹿追町を通じて林野庁や環境省などの関係機関に働きかけ、自然を損なわない形で野湯群の適正な利用を考えていくそうですから、何年か後には然別峡野湯群の復活が見られるかもしれませんね。
然別峡付近にあるホテル
然別峡 かんの温泉
「然別峡野営場」から800メートルの所にある秘湯の温泉です。
「菅野で治らぬ病なし」と昔から言われるほどの温泉です。
13の源泉から湧き出たお湯を11の浴槽に満たしています。
泉質は、ナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉で筋肉痛 冷え性 疲労回復に効果が期待されます。
温泉好きなら一度は入ってみたいといわれる秘湯温泉が、かんの温泉なのです。
然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル風水
四季折々の然別湖を見渡せるお部屋。
温泉は、源泉100パーセントのナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけどなどに効能が期待されます。
温泉からも然別湖が見えますよ。
然別峡のまとめ
北海道中南部、十勝(とかち)管内の鹿追町(しかおいちょう)にある然別峡。
然別湖とは背中合わせの山峡で、美しい自然林の景観が続く秘境です。
然別峡を流れるシイシカリベツ川の上流で明治40年(1907年)頃に宮城県出身の本郷兵吉が温泉を発見しましたそれが、現在の「然別峡 かんの温泉」です。
シイシカリベツ川の支流では、数多くの自噴する温泉が発見されています。
「然別峡野営場」は、「然別峡 かんの温泉」から約0.8キロの所にあるキャンプ場で、昔ながらの野性味溢れるサイトとして自然を楽しめるキャンプ場です。
「然別峡野営場」の奥には、野営場開設期間のみ入浴可能な野湯「鹿の湯」があります。
施設は最小限で、炊事棟とトイレのみで、それも和式の汲み取り式ですが、きちんと清掃されています。
今時のキャンプ場にあるような売店・自動販売機などはありませんので、必要なものは忘れないで持参してくださいね。
キャンプ場では携帯電話は、圏外で公衆電話などもありません。
利用期間は、7月1日 〜 9月30日 受付時間16:00 から17:30ですが、受付時間外でもテントの設営可能です。予約制ではなく先着順となります。
1泊 大人250円 小・中学生150円管理人不在の際は、橋にある料金箱に料金を投入してください。「鹿の湯」だけに入る時には、この箱にお気持ちを入れて入ります。
「然別峡野営場」周囲は野生動物の生息地です。
ヒグマ・エゾシカ・キタキツネなど多くの動物がいます。
生ゴミや食料はテント内に持ち込まず、車の中に保管しておくなど気をつけることが必要です。
キャンプ場では、携帯電話は圏外で公衆電話などもありません。
仕事などに忙殺される日々を過ごしている人などは静かな自然のなかで、日常の喧騒から離れリフレッシュするのにはピッタリなキャンプ場です。
「鹿の湯」は然別峡野営場のキャンプサイトから100mほど河原を伝って歩いたところにあります。
湯温は40〜41℃で泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、ナトリウムの効果で肌が柔らくなり炭酸水素塩泉は「三大美人泉質」の一つですからぜひ入ってみたいですね。
男女混浴で管理棟では、下着や水着は着用しないようにとの注意書きがあります。
照明もありませんし、特別洗い場というものも作られていません純粋にお湯を楽しむための温泉です。「鹿の湯」の周囲には、夫湯と妻湯といわれる野湯もあります。
かんの温泉から2キロ以内の然別峡には、「鹿の湯」の他にも小な天然露天風呂の野湯群があります。
「野湯」(のゆ)というのは、自然の中に存在する温泉が自噴していて、その源泉を利用した商業施設がない源泉のことです。
ユーヤンベツ川(湯の湧き出る川の意)右岸には、自然湧出している温泉が多数あり明治末期の頃から湯治に利用されていて「戸板に乗り来て歩いて帰った」と言われるほど効能豊かな温泉です。
残された野湯では現在でもコンコンと湯が湧いています。
旧菅野温泉を買い取り、全面改築して「然別峡 かんの温泉」として宿を再開させた、勝海(かつみ)敏正社長は、「100年以上の歴史を持つかんの温泉を含め然別峡の温泉は北海道の宝物。野湯群もこのままではもったいない」と考えています。
自然を損なわない形で野湯群の適正な利用を考えていくそうですから、何年か後には然別峡野湯群の復活が見られるかもしれません。
復活した時には、必ず入ってみたい温泉ですね。
然別湖畔には「然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル風水」、背中合わせの然別峡には「然別峡 かんの温泉」とそれぞれ一軒宿があります。
秘境の温泉は、温泉好きにはたまりません。
楽しいアクティビティや温泉と楽しさがぎゅっと詰まった然別湖。
まとめ記事は、こちらをご覧ください。
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