日本最北の桜の名所といえば「北海道松前町」でしょう。
ここ「松前町」では、約250種類、1万本以上の桜が咲き誇り、春になると町全体が美しいピンク色に染まるほどです。
松前城を背景に広がる桜の絶景は、歴史と自然が融合した唯一無二の風景として人気。
特に「松前桜まつり」には、多くの観光客が訪れます。
今回は、松前町の桜の歴史、咲く桜の種類、そして桜まつりについて詳しくご紹介します。
また、お花見・松前観光の拠点にぴったりのホテルも併せてご紹介しますね。
日本最北の城下町「松前町」。
町中で咲き誇る桜は見事で、特に「松前城」と桜のコントラストは素晴らしいです。
日本さくら名所100選にも選定されている見事な桜をぜひお楽しみください。
北海道「松前町」のさくらは桜名所100選
「松前町」は、いつごろから桜の名所といわれているのでしょう?
松前町の桜の歴史は江戸時代にさかのぼります。
江戸幕府日本最北の藩松前藩(1604 年から 1868 年)が置かれたころかに、松前藩が江戸から持ち帰った桜を植えたのが始まりとされています。
その後も品種改良や植樹が進められました。
特に明治以降は、多様な品種が導入されていて、現在では約250種類もの桜を楽しむことができます。
松前町の桜は「松前藩の文化」としても親しまれ、城下町の風情とともに歴史を感じさせてくれます。
昭和 12 年桜の調査に来町した北海道大学教授で農学博士の館脇操氏の調べでは、38 種類程の桜があり珍種の桜が多いことが確認されています。
光善寺の「血 脈(けちみゃく)桜(さくら)」(推定樹齢300 年)。
龍運院の「蝦夷霞桜(えぞかすみざくら)」。
松前公園の「夫婦桜」のような古木が今も残っているようにその頃から町内各地に桜の木が多
数あったようです。
血 脈(けちみゃく)桜(さくら)
光善寺境内にある血脈桜(けちみゃくさくら)は、松前で最も多い品種「南殿」の親木です。
名前の由来となっている古くから伝わる言い伝えがあります。
切り倒される運命となった桜、一人の美しい乙女と血脈にまつわる伝説です。
「血脈(けちみゃく)」とはあまり馴染みのない言葉ですが「極楽浄土へ行くための証文」のことです。
史実によるとこの言い伝えは江戸時代宝暦年間(1751~1764 年)、今から約 270 年前のことになります。
この時代にすでに大木となっていたことを考えると現在の推定樹齢は 300 年前後ということになります。松前藩の人々も
この木の下で桜の花見を楽しんでいたのかもしれません。この老桜は昭和 48 年北海道の記念保護樹
木の指定に指定されています
公園付近には、樹齢300年以上と言われる光善寺境内の「血脈桜(けちみゃくざくら)」、龍雲院の「蝦夷霞桜」、天神坂門の「夫婦桜」からなる「三大名木」もあり、特に人気。津軽海峡を見おろす高台の景色も素晴らしく、魅力にあふれています。
「松前町」にある松前公園は、約23万5000平方メートルの広大な敷地を誇ります。
その広大な敷地に、およそ250種10000本の桜が植えられています。
松前町で咲く桜の種類
日本さくら名所100選にも選定されている花見スポットに「松前公園」があります。
約248,000平方mもの広さを誇る松前公園には、およそ250種10,000本の桜が植えられています。250種類の桜は早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期が異なります。
ですから約1ヶ月にわたって美しい桜を楽しむことができるのです。
松前の桜は品種が多いので、地元の人は「さくらが咲いてきた」と言うより、「南殿が咲いてきた」や「染井吉野が咲いてきた」など桜の品種が咲いたと話し、今年の桜の開花時期を確認し合います。
ソメイヨシノやエゾヤマザクラをはじめ、「南殿(なでん)」「普賢象(ふげんぞう)」といった珍しい品種も見ることができます。
特に松前城周辺では、品種ごとの美しさが訪れる人々を魅了します。
松前町桜まつり
毎年4月下旬から5月中旬にかけて「松前桜まつり」が開催されます。
期間中はライトアップが行われ、夜桜も幻想的な美しさを見せます。
また、松前藩ゆかりの武士による演武などの催し物や地元の特産品を楽しめる屋台も並び、歴史と文化に触れながら桜を満喫できます。
桜の見頃が長い松前町だからこそ、さまざまな表情の桜を楽しめる特別なお祭りです。
松前公園内には、松前のシンボル・松前城をはじめ、松前藩主松前家墓所や桜見本園、5つの寺院がある松前城北部の寺町、観光施設の松前藩屋敷など見ごたえあるスポットが点在しています。
高台の第二公園からは、松前城を含む松前公園全体と津軽海峡の素晴らしい眺めも楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
松前町のおすすめホテル
松前町のおすすめホテルをご紹介します。
松前観光にも春のお花見にもピッタリのホテルです。
温泉旅館 矢野
「温泉旅館 矢野」は、食事が大人気のお宿です。
昭和26年(1951年)に創業した老舗旅館で、松前町では一番古い旅館です。
リーズナブルなプランから、地元松前の海の幸を堪能できるプランなど、たくさんのプランから選ぶことが出来ます。
特に、松前で上がるまぐろは、津軽海峡で捕れます。
青森側の大間町で水揚げされると、お正月の初セリで何億という値段で取引される「大間まぐろ」と同じ海域で捕れる天然本マグロです。
この「松前まぐろ」がつくプランもあります。
飛行機を利用してくる方は、パックが断然お得です。
THE VILLA MATSUMAE
「THE VILLA MATSUMAE ^」は、大きな窓から津軽海峡を見ながらゆったりくつろげる、一棟貸し切りのホテルです。
1名から最大15名まで対応できますので、家族旅行やグループ旅行には、ぴったりですね。
キッチンも設けられていますので自分たちで料理したり、近くにコンビニもあるのでとても便利です。
松前町の桜のまとめ
「北海道松前町」といえば日本最北の桜の名所として有名です。
ここ「松前町」では、約250種類、1万本以上の桜が咲き誇り、春になると町全体が美しいピンク色に染まるほどです。
特に「松前城」と桜のコントラストは素晴らしいです。
「松前町」の花見スポット「松前公園」は、日本さくら名所100選にも選定されています。
約248,000平方mもの広さを誇る松前公園には、およそ250種10,000本の桜が植えられています。250種類の桜は早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期が異なり、約1ヶ月にわたって美しい桜を楽しむことができるのです。
毎年4月下旬から5月中旬にかけて行われる「松前桜まつり」。
期間中はライトアップが行われ、夜桜も幻想的な美しさを見せます。
道内外からたくさんの花見客が訪れて、桜の美しさを楽しんでいます。
近くには、「松前町」の観光にぴったりのお宿もありますので、ゆっくりと花を楽しみたいですね。
今回は、北海道有数の花見スポット「松前町」の桜について詳しくご紹介しました。
「松前町」については、こちらの記事をご覧ください。
